大学生の日常をちょっとした漫画にしつつ、ちょいちょい大事なことを伝えられればと思います。ちなみに漫画はコミPo!で作成しました。
【4コマ漫画】引用の仕方に注意!
引用文献・参考文献
レポートとか卒業論文(以下、卒論)を書く場合、引用文献や参考文献をつけます。
引用文献は、他の人の本や論文の一部の文章をそのまま使う場合をいいます。「」で括ることによって、他者の文章であることを明示します。また、どの本・論文から引用したのかを明記します。
それに対し、参考文献は、特定の文章でけでなく、本や論文に書かれている著者の考えなどを使用する場合をいいます。「」で括る必要はないわですが、その考えがどの本・論文を参考にしたものなのかを明記する必要があります。
いずれの場合も、レポートや卒論の最後に、文献リストとして引用文献や参考文献の著者名・発行年・タイトル・出版社などを示しておきます。こうすることで、レポートや卒論に書かれている内容のもとになった考えを、第三者が辿れるようにしておくわけですね。
そんなわけで、レポートや卒論で他者の考えを使う場合には、必ず自分の考えと他者の考えを区別できるようにしなければなりません。
引用文献・参考文献は適切な取扱いをすること
卒論では、先行研究や他者の考えを引用したり参考したりしながら、自分の考えを述べていくものです。どこまでが他者の考えで、どこからが自分の考えかを区別して書かないといけません。
自分のオリジナルの考えが何であるのかを知ってもらったり、引用部分等を他の人が辿れるようにするためにも、そういう区別は大事です。論文の最低限のマナーの1つなので、この区別ができていないと論文として成り立ちません。
以下は学生さんが無自覚に行いやすい行為ですが、恥ずかしいことと思うぐらいの感覚を持つ必要があります。
- 他者の考えと自分の考えの区別が不明確
- それどころか、あたかも全部自分の考えであるかのように書いている
- 下手すりゃ、参考にした文献に記載されている調査自体を、あたかも自分がやったかのように書いてある
教員から見るとこのような文章ってけっこう恥ずかしいんですよね。伝わりにくい文章になっていたり誤字脱字が多かったりすることよりも、他者がやったことをまるで自分がやったかのように表現することの方がよっぽど恥ずかしいです。
ある分野の最新の理論をまるで自分が提唱したかのように書いてあったり、統計とかデータ分析とかまったく習ったことないのに因子分析や共分散構造分析をやったとか書いてくるわけですよ。ぜったいウソやんって思うもん。
引用ルールを適切に行えば、そういう黒歴史は避けられるので、そのやり方を指導の先生からしっかり教わりましょう。
それと情報元を辿れなくなると、せっかく作った原稿はボツになりかねないです。参考にした資料はいつでも辿れるように保管しておきましょう。