大学生の日常をちょっとした漫画にしつつ、ちょいちょい大事なことを伝えられればと思います。ちなみに漫画はコミPo!で作成しました。
【4コマ漫画】欠席扱いにされちゃった!!
この記事の内容
この記事では、大学の授業の出席について説明します。けっきょく言いたいこととしては、サボることは考えず、出席してください、ということです。
欠席が重なって基準を超えてしまうと、教員側も救いようがないということになってしまいますので。
だから、この記事ではひたすら「出席しましょう」という話をします。
出席はなぜ必要か
大学の授業では、多くの場合、授業回数の3分の2以上の出席が求められています。15回の授業があれば、10回以上は出席しないと、不可になったり、その授業の定期試験の受験資格を失ったり(結局、不可になる)します。
こういった出席に関するルールは、2006年に文部科学省と厚生労働省によって、「15回のうち、10回以上出席した学生にのみ単位を与えること」とされており、出席回数が9回以下の場合は、試験やレポートなどの良し悪しにかかわらず単位を与えてはならないこととなっています。
ほとんどの大学で、単位修得のための最低条件として3分の2以上(15回のうち10回以上)の出席を求めていますが、それは、こうしたルールに従わなければならないからです。
出席・欠席の取り扱いは、それぞれの授業を担当する教員にまかされているため、教員によっては、欠席に関して甘い人もいるかもしれません。しかし、それは文部科学省・厚生労働省の決めたルールに反しているため、そんな甘い対応も突然通用しなくなることもあり得ます。ようするに授業にはきちっと出席した方が良いよ、という話です。
なお、出席さえすれば単位がとれるかというとそういうわけでもありません。文部科学省は各大学に対して、成績評価に出席点を入れないよう指導しています。出席することによって成績が良くなったり、欠席によって成績が悪くなったりするような成績評価のしかたはおかしいということになります。
そのため、欠席がかさむとそもそも成績評価してもらえないけど、出席しても成績が良くなったりはしない、ということになります。
とはいえ、「授業態度」というのは成績評価に含めることができるため、教員によっては、出席して授業態度が良ければ加点、欠席すれば授業態度0点というような感じで成績に反映することはあります。
ここまでをまとめると、出席するのが当たり前、という姿勢で授業を受けた方が良いですよ、ということです。
大学教員からみた学生の欠席理由
「大学 欠席」などで検索すると、授業に出席すべきであることやその理由を述べたサイトがある一方で、授業を欠席するための理由を紹介しているサイトや、出席管理に対して否定的なサイトがあったりします。
高いお金を払って大学に行っているんだから、出席した方が良いに決まっているし、単位がとれなくて4年間で卒業できなくなったりしたら、お金も時間も無駄になります。変な言い訳考えずに、出席すれば良いのにって教員としては思います。
そのため、ここでは学生さんが欠席するとこや、それに対して思うことを述べます。
学生さんがよく使う欠席理由として、体調不良や家庭の事情などがあったりします。学生さんにとっては、そのように言っておけば大丈夫だろう的な考えなのでしょうか?
私の周りにいる教員が共通して思うことは、「体調不良=サボり」なんですよね。体調不良で休むのは仕方がないことだと考える学生さんもいるようですが、体調管理も本人の責任であるととらえるのが一般的です。
私個人の考えというよりは、世の中の多くの教員がそう考えているのではないかと思います。
家庭の事情にしてもそうです。具体的な納得のいく説明がなければまずサボりだろうという解釈になってしまうんですね。
とはいえ、本物の体調不良であろうと、本物の家庭の事情であろうと、サボりであろうと、教員にしてみれば関係はないんです。
結局、欠席は欠席だから。
何らかの証明書などを出した場合に限り、教員によっては「ちょっと大目にみようかな」って考える人がいるかもしれません。でも、証明書があっても、欠席は欠席というのが本来の考え方です。(ただし、感染症などの場合は話は別です)
理由があろうとなかろうと、上述した3分の2以上の出席がなかったら、単位は修得できません。
ここの内容をまとめると、欠席の理由をアレコレ考えたところで、欠席には変わりないということです。そんな無意味なことに頭を悩ませるよりも、ちゃんと出席できるようにする方法を考えた方が良いでしょう。
ケースごとに教員はどう判断するか
授業の欠席にまつわる話として、以下のような状況に対して、教員がどのように考えるかを知っておくと良いでしょう。
1回も休んではいけない授業で休んでしまう
実験とか実習とか、そもそも1回も休んではいけない授業というのがあります。そのような授業では、遅刻・欠席を確実にしないように努めることが基本です。
それでも、何らかの事情で欠席してしまった場合はどうでしょうか。
寝坊してしまったなど、本人に責任がある場合は、その授業の単位がとれなくなる可能性もでてきます。それを覚悟したうえで、速やかに授業担当の先生のところに謝罪をしにいきましょう。1回ぐらいならチャンスをくれる可能性があります。
やむを得ない事情の場合は、授業担当者に謝罪をしたうえで、事情を説明しましょう。欠席した分を補講などで対応してもらえるのではないかと思います。
いずれにしても、遅刻・欠席をすると分かった時点で、授業担当者に連絡を入れることが大切です。授業が始まる前などに連絡をいれるのと、授業が終わってから連絡を入れるのとでは印象が異なります。
5回を超えて欠席してしまう
15回の授業で、5回を超えて欠席(6回以上の欠席)をしてしまった場合、学生さんは、その6回目の欠席について、いろいろと理由を言ってこられます。
しかし、そもそも6回も欠席するほど休んでしまう方が悪いわけです。
本当は5回までの欠席しか認められないけど、1回ぐらいオーバーしても救ってやるかと考えたがる教員もいるのですが、それは大学側にバレてしまったら、教員側が危うくなってしまいます。
だから、6回も欠席してしまったら、教員も救いたくても救えないという状況であることを理解しましょう。
想定していたよりも欠席回数が多い
学生さんのなかには、授業ごとに欠席回数を数えていて、計画的に休もうとする人がいます。ときどきいるのですが、学生さんの認識している欠席回数と教員が認識している欠席回数が一致しないことがあります。
教員側のチェックミスのこともあります。その場合は教員にちゃんと伝えた方が良いわけですが、証拠があった方が確実です。授業内容のメモ(例、ノート、教科書のメモなど)をみせると証拠になる可能性があります。
その一方で、どういう場合を欠席とするのかが、学生さんと教員で認識に違いがある場合があります。例えば、学生さんは、授業のはじめの点呼で名前を呼ばれたら「出席」だと認識していたが、教員側は、その点呼に加え授業終わりの提出物が提出されていた場合にはじめて「出席」としているなどです。
学生さんのなかには、点呼のあと授業を抜け出す人がいます。そうするとその抜け出した人を検出するため、教員も出席の取り方をいろいろ変えていったりするわけですね。
1つの授業で毎回出席のとり方が同じだとは限りません。
いかにサボるかを考えるのではなく、真面目に授業に取り組みましょう。
まとめ
サボることは考えず、とにかく出席してください。この記事で書いたように、出席したら成績が良くなるとか、出席だけで単位がとれるということではないです。
しかし、実は教員によっては、「試験がいまいちなところはあるけど、出席してるから単位をだしてやろうかな」と考える人もいます。
また、出席点として点数化はできないけど、授業態度得点として点数化はできるため、出席して真面目に取り組んでいれば、それで点数アップということになる場合もあります。
だから、出席することは、メリットはあってもデメリットはありません。
とにかく学生さんは大学に行きましょう。