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卒業論文(卒論)でやりたいことをどのように見つけるか

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はじめに

卒業論文(以下、卒論)で何をやりたいかについては多くの人が悩むところでしょう。当然ですね。卒論なんてできればやりたくない、卒業のためにやらざるを得ないだけなんだ、と考えるのが普通ではないでしょうか。

また、卒論といえば、大学4年間の集大成として作成するものであり、20,000字とか40,000字とかのとてつもなくハードルの高い内容のものです。

卒論でやることをテキトーに考えてしまって、手に負えないような状況になったらどうしようなどと悩んでしまうのではないでしょうか。

ここでは、卒論で取り組む内容を考える際に、こんな点に注意して考えてみると良いよっていうのを説明していきます。

なお、後述する卒論漫画「20,000字なんて書けません!」では、主人公のモチバがなかなかやりたいことが決まらず、悩んでいる状態を描いています。P35まできて、ようやくやりたいことが決まります。ぜひ読んでみてください。卒論に関していろいろと勉強になるかと。

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まずは学部学科やゼミの特性にはまず従うこと

まずは、学部学科で専門としていることやゼミの先生の特性にマッチした形で考える必要があると思います。この点は、先生の専門に合わないとダメということもあれば、何でもいいよという先生もいると思います。ゼミの先生がOKしないとダメというのは当然あります。

また、学部学科ごとに教育理念や卒業認定の方針というのがあります。学科の特性からあまりにかけ離れた卒論の場合、注意が必要かもしれせん。この点もゼミの先生に聞いてみると良いでしょう。

とはいえ、卒論で何をするかについてはとても迷うことと思います。ゼミの先生にしても、研究手法さえ合えば(例、アンケート調査、フィールドワーク、文献研究など)、取り扱う内容はほぼ自由という場合もあります。

こうした状況のときに、卒論の内容をどう考えたら良いかを次に説明していきます。

卒論の内容は、興味・関心があるとともに、自分自身に身近なことが良い

見出しどおりです。卒論の内容は、興味・関心があるとともに、自分自身に身近なことが良いのです。

興味・関心があることは当然ですね。そうしないとやっててツライだけです。そして、自分自身に身近なことが良いです。卒論では特定の事柄について問題提起し、自分なりの答えを見出し、検証していきます。問題提起のためには、その事柄について具体的にイメージできなければなりません。身近なことであれば具体的にイメージしやすく、問題提起もしやすいわけです。

逆に、わけがわからないけど、何となくカッチョ良さそうな小難しい内容なんて選んじゃいけません。授業で聞いたことあるキーワードをテキトーに引っ張ってきて「これにします!」なんてしたら地獄を見ますよ。

では、興味・関心があって自分自身に身近なことの例を考えてみましょう。興味・関心として、例えば、自分に関する悩み、スポーツ、音楽、映画、漫画、旅行などがあげられるとします。そこから、自分に身近なことを考えていきます。特に、解決したい問題に結びつくものが良いです。少し例をあげてみましょう。

自分に関する悩み

自分に関する悩みであれば、考えやすいし、わりと多くの人が同様の悩みを持っていたりするので、研究する価値が見出せます。例えば、以下のような視点でみつけると良いです。

音楽や映画

音楽や映画に興味があり、そのジャンルなどで何か考えていこうとする人もいると思います。しかし、卒論にするのであれば、「悩み」という視点で考えていく方が価値があります。例えば、以下。

漫画など

こちらも悩みという視点で見ていく方が価値があります。漫画に関して、困っていること、腑に落ちないことなどです。例えば、以下のような感じ。

旅行など

旅行に関する悩みとしては以下のことがあげられるかもしれません。

身近なものにしにくい場合は…

分野的に身近な問題になりにくいものはどうしたら良いでしょう。その場合もできるだけ具体的にイメージできるものにした方が良いです。例えば、環境問題を扱う分野だったら以下のような感じ。

身近な問題が良い理由

身近な問題をとりあげることがなぜ良いのか。主に2点説明します。

卒論に不可欠な「問題提起」がしやすい

単なる興味ではなく、身近な問題(悩み)という視点で考えていくことで、世の中の解決すべき問題として扱っていくことができます。

自分の悩みはたいてい他の人も悩んでるものです。

その悩みを解決するためにどうしたら良いのかを考えていけば、世の中にとっての重要な研究課題になります。

当事者だから深く考えられる

悩みであれば、自分自身が当事者なので深く考えることができます。他の人が思いつかないことを考えられるかもしれません。

難しい内容であっても具体例をイメージしながら考えられるので、卒論もはかどります。

まとめ

卒論でやりたいことを考えるときは、単に興味関心があることだけでなく、そこに自分自身が抱える悩みという視点を取り入れましょう。

そのためには、赤裸々に自分の苦手と向き合うことが必要となります。

そのうえでやりきった卒論は人生に影響を持つほどの価値を生み出すことでしょう(大袈裟ではありません)。

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