【漫画】卒論で求められる文章とは?
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記事の要約
- この記事では、卒業論文(卒論)を執筆するうえで、どのような文章で書かなければならないかを解説しています。
- 卒論で求められる文章には8つの条件があり、それは社会でも求められる書き方です。
- 卒論の文章の書き方に慣れるまでは、少なくとも2つのことを意識して書くとよい。
はじめに
この記事では、卒業論文(卒論)の執筆する際に、どのような書き方をしていけばよいのかを解説していきます。卒論は、普段使う文章とはどのように異なるのでしょうか? 卒論で求められる文章を説明し、適切な文章になっているかどうかを確認するためのチェックリストを紹介します。
卒論の文章って普段書いてる文章と何が違う?
卒論では、どのような文章を書くのでしょうか? 普段書いている文章とどのように異なるのでしょうか? 普段といっても、メールとか、友達とやりとりするときのメッセージとかあると思いますが、重要なことは、伝えるべき内容を誤解なく的確に伝えるということです。また、読み手が、要点をおさえやすいように書くものです。作家さんのような素晴らしい文章ではなく、伝えるべきことを確実に伝えることが目的となっています。伝えるべきことというのは、卒論テーマに対する問いに、どのようにして回答しているのか、という卒論全体でやってきたことです。
なお、卒論のステップの全体像はこちらの記事をご覧ください。
伝わらなければ意味がない。早い話がそういうことです。素敵な文章を書くことよりも、伝えることが目的となります。伝えるために徹底していった結果、綺麗な読みやすい文章となります。
卒論で求められる文章を書けるようになると、伝えたいことを的確に伝えられるようになります。文章でそれができるようになると、口頭説明においても、的確な伝え方ができるようになります。その意味で、適切な文章を書けるようにすることは、コミュニケーション能力や協調性といった、生涯役立つと考えられる賞味期限のないスキルの獲得につながっていきます。卒論と賞味期限のないスキルの関係については、以下のページをご覧ください。
卒論で求められる文章は?
卒論では、どのような文章が求められるのでしょうか。大切なことは、伝えるべき内容が誰が読んでも的確に伝わるようにする、ということです。そのためには、以下に示すような条件を満たす文章を書くとよいでしょう。
どのようなことなのかを1つ1つ簡潔にみていきましょう。
事実と意見を明確に区別している
事実というのは、資料等から得られた情報やデータです。それをもとにどのように考えたのかという意見を書いていきます。読み手にとっては、どれが事実でどれが意見なのかを区別しないと、著者の意見に過ぎないのに、あたかも事実のようにとらえられてしまうという誤解が生まれることになります。したがって、事実と意見は区別する必要があります。
各パラグラフには1つのトピック(話題)のみが含まれる
パラグラフというのは、段落のことで、いくつかの文章から1つのまとまった話になっているものをいいます。基本的に、パラグラフごとに1つのトピック(話題)のみが含まれるようにします。
各パラグラフの冒頭に言いたいことが示されている
パラグラフの最初に、最も言いたいことが記載されており、パラグラフの残りの文章がそれを裏づけるものとなるように説明します。裏づけるものというのは、証拠となるデータだったり、他の文献からの情報、具体例などです。このように構成することで、各パラグラフの最初を読むだけで全体がわかるようにしておきます。
接続詞を適切に使用している
接続詞が適切に使われていれば、文章の展開を正確に理解することができます。一方、接続詞がなくても意味が伝わる文章もけっこうあります。それにもかかわらず、不必要に接続詞をいれることで、くどい文章になったり、誤解を招く可能性があります。
パラグラフ内の各文章は、主語と述語の関係を明確にしている
主語に合わない述語を使っていると、何を言いたいかがわからなくなってしまいます。読み手が、一読しただけで、主語と述語の関係が読み取りやすくなるようにしましょう。そのためには、1つ1つの文章を長文にはせず、長くなりそうなら分けたほうがよいです。
文体を「である」体で統一している
卒論では、「です、ます」は使いません。文体は基本的に「である」体で書きます。最悪なのは、「である」の文章と「です、ます」の文章が混在していること。なぜ最悪なのかということ、かなりの高確率でコピペを疑われるからです。「である」で説明している記事と、「です、ます」で説明している記事から、中身をよく読まずに卒論に貼り付けてきたのだろうと推測されます。
文語体で書いており、口語表現を含めないようにしている
まず、ここでは、「文語体」を主に「文章を書くときに使う言葉」という意味とします。調べてみると、文語体は古い時代の言葉のように使われることもあります。その意味の場合、「今はほとんど使われない」みたいな解釈になるっぽいんです。「文章を書くときに使う言葉」としての「文語体」は普通に使います。
それで、本題ですが、卒論では、文章で使う表現で書いていきます。「すごく」とか「たぶん」のような表現は、口語表現とされます。文語体では、「非常に」とか「おそらく」という言葉を使います。
あいまいな表現を可能な限り数値などで具体的に表現している
できるだけ具体的に書きます。数値で書ける部分は、数値がよいです。例えば、「A群のほうが、B群よりも、〇〇をする回数が非常に多かった」と言いたい場合、「A群のほうが、B群よりも、〇〇をする回数が多く、2.3倍であった」という感じです。客観性を高め、説得力が増すからです。
どうしたらスムーズに書き進められるの?
卒論で用いられる文章でスムーズに書いていくためには、どのようにしたらよいでしょうか? はっきり言って慣れることです。最初のうちは、上述した「卒論で書くべき文章」を確認しつつ、適切な書き方を身につけていきます。徐々にスムーズに書くことができるように、慣れていく、ということになります。それはちょっとキツイ・・・と思う人は、まず、以下の2点だけを意識して書いてみましょう。
上述した「卒論で書くべき文章」のうち、これらの2点だけでも、整えた状態で書いておきます。なぜなら、これらは後で修正しようと思ったら、若干面倒くさいからです。これら2つ以外の項目に関して整えるのは、後からでも問題はありません。そんなに苦労せず、単純作業でできることです。したがって、上記の2点だけでも意識して、文章を整えていきましょう。
おわりに
この記事では、卒論において、どのような文章が求められるのかを解説しました。とはいえ、ここで示した書き方は、卒論だけで求められるものではありません。社会に出てから、仕事をしていて当たり前に求められる書き方です。以下に示す書き方のポイントは、将来的には当たり前に書けるように、癖をつけられるとよいでしょう。
卒論の文章がおおよそできあがったら、もうすぐ完成となります。この記事では、最後に引用のしかた、参考文献リストの書き方について説明していますので、以下の記事をみていきましょう!
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