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【4コマ漫画】リサーチクエスチョン(問い)をどのように決めていくか

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大学生の日常をちょっとした漫画にしつつ、ちょいちょい大事なことを伝えられればと思います。ちなみに漫画はコミPo!で作成しました。

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【4コマ漫画】リサーチクエスチョンとは・・・?

リサーチクエスチョンとは
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はじめに

リサーチクエスチョン(問い)とは何か。どのようなものが良いのか。について説明します。

この記事は、2021年6月18日に作成したものを、Twitterpixivにあげている漫画「20,000字なんて書けません!」(卒論漫画)と関連づけるとともに、内容をやや充実させるために、2023年1月9日に更新しました。上記の4コマ漫画も、コミPo!(後述)というソフトを使い始めた頃なので、やや恥ずかしいですが、そのままにしておきます。その頃に比べてずいぶん漫画作成スキルがあがったなと思います。

リサーチクエスチョン(問い)とは

卒業論文(以下、卒論)では、リサーチクエスチョン(RQ)を決めることが不可欠です。

リサーチクエスチョンは、世の中における何らかの問題に対する疑問です。そして、このような疑問を探求することが、研究テーマということなります。

ただし、どんな疑問でも良いわけではなく、研究する価値があって、しっかり考察ができて、なおかつ何らかの答えを得られるものとなります。

このようにして良いリサーチクエスチョンをみつけることが、研究の出発点となるわけです。卒論においても、リサーチクエスチョンを考えていくことが最初の目標になりますし、ここに十分な時間をかけていきます。

良いリサーチクエスチョンのためには、情報収集をしっかりやること

良いリサーチクエスチョンを見つけるためにはどのようにしたら良いでしょうか。価値があって考察できて・・・なんていう都合の良いリサーチクエスチョンがいきなり見つかるわけではありません。様々な文献を読んで知識を蓄えていく必要があります。

卒論の研究テーマをうまく定められない場合、そのような情報収集が不足していることが多いので、時間をかけて情報を集めていくことが大事です。情報というのは、専門書だったり論文だったりします。

また、すでに分かっていることを研究しても価値はなく、卒論として認められません。自分が研究したい分野について、何がどこまでわかっているのかを明確にしたうえで、未だ明らかになっていないことを研究していきます。そのためにも、専門書や論文などを読んで、どこまでわかっているのかを把握する必要があります。

わりと難しい言葉で解説されていたりすることもあると思いますが、専門書や論文などを読んで情報を整理しないと、適切なリサーチクエスチョンにならなくなってしまいます。

情報収集を十分にしないで、研究を進めていくと、そもそもやる価値があまりない研究になったり、すでに結論が得られている研究になってしまったり、答えが出ない研究になったりすることがあります。

そういう状態になって最初からやり直しみたいなことになるよりは、情報収集にしっかりと時間をかけることが大切です。

情報収集の際は、以下の3点に注意すると良いでしょう。

  • 言葉の定義を明確にする
  • 扱う問題の範囲を限定する
  • 先行研究との違いを明確にする

どんなリサーチクエスチョンが良いか

どんなリサーチクエスチョンが良いかについて、おおよそはすでに述べたとおりですが、整理してみます。

  • まだ誰も取り組んでいない新規性があるもの・・・基本的に誰かがすでに答えを見つけてしまっていることは研究する意味がなくなるため、リサーチクエスチョンとしては不適切です。だからこそ先行研究に関して十分な情報収集が必要となります。
  • 研究する価値があるもの・・・単なる興味の範囲で行うものも不適切です。取り組んだ研究が世の中の多くの人にとって役立つものにならなければなりません。
  • 研究によって確かめられるもの・・・リサーチクエスチョンは、何らかの資料やデータに基づいてその答えを見つけ出します。したがって、資料やデータを入手して確かめられるようなものでなければなりません。資料やデータを入手できない場合は、研究のしようがありません。
  • ちゃんと答えを見つけられるもの・・・何らかの答えを見つけられるようなリサーチクエスチョンでなければ意味がありません。その答えが、予想通りの場合もあれば、予想と反する場合もあります。例え予想に反したとしても、答えを見つけられることが大切です。

このように考えた場合、以下のような内容は、リサーチクエスチョンとしては不適切となります。

  • ふるさと納税がなぜできたのか・・・これは調べれば答えがすぐに見つかってしまいます。答えがすぐに見つかるようなものは、新規性がないということになりますが、この場合、むしろ研究するまでものないわけです。
  • なぜ人は生きるのか・・・答えがでません。
  • 勉強は本当に必要なのか・・・いや必要でしょで終わってしまいます。反論の余地がありません。
  • 臨死体験によって霊感が身につくのか・・・確かめられません。データをとることができないし、関連する資料があったとしても、こういった内容に肯定的な人たちが作成した資料でしかありません。意見が偏ってしまいます。
  • 最近のカップ麺はなぜおいしいか・・・とても身近な感じですが、このままでは難しいです。おいしいの客観的な判断基準が必要であるのと、「最近」がいつからを表すものなのかを明確にする必要があります。また、昔のカップ麺の方が良いという人もいるでしょう。その意味で問題の前提を見直す必要があります。
  • なぜいじめが起こるのか・・・重要な問題のように感じられますが、これは何らかの原因があって、いじめが起こっていることを前提にした話です。一方、人間はもともといじめをするような特性があると考える人もいます。下手をすれば「そういうものだ」で終わってしまう可能性があります。いじめが起こるメカニズム、見過ごされるメカニズムとかに焦点をあてる方が良いかもしれません。
  • 日本の教育をどう考えるか・・・問題の範囲が広すぎるため難しいです。もっと具体的な問題に限定する必要があります。例えば、早期教育に焦点をあてる、学力格差に焦点をあてる、算数・数学が苦手な生徒に焦点をあてる、などです。その問題を解決するためのリサーチクエスチョンにしていくのであれば良いでしょう。

ということで、これはダメ、こうしたら良い的な感じで、リサーチクエスチョンについて紹介しました。リサーチクエスチョンは「問い」とも呼んだりしますが、私がTwitterpixivにあげている漫画「20,000字なんて書けません!」のP27あたりに問いについての内容が書かれています。ここにとりあげたような例を含めています。この漫画については後述します。

あと、卒論テーマなどの情報収集に楽しんで取り組むためには、興味のある事柄について研究していくと良いです。卒論への取り組みに関しては【4コマ漫画】斜め上の卒論の進め方は本当に通用するのか?でも話をしています。

レポート・卒論
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