大学生の日常をちょっとした漫画にしつつ、ちょいちょい大事なことを伝えられればと思います。ちなみに漫画はコミPo!で作成しました。
【漫画】いつも同じような服ばかり…
漫画は、感情表現なども簡単なので、文章の限界を超えて伝えられます。漫画を簡単に作成できるコミPo!は強力な表現ツールといえます!
はじめに
本記事では、「ファッション」に関する面白くて価値のある卒論テーマの提案をします。卒論はあなた自身の興味が引き金となり、深掘りすることが求められます。そのため、テーマ選びは卒論の成功を左右する重要なステップです。しかし、テーマ選びは容易なことではありません。そこで、この記事では「ファッション」にスポットを当て、研究価値があり、かつ興味を持てるテーマのヒントを提供します。あなたが卒論テーマをスムーズに決定し、有意義な研究活動に取り組む一助となれば幸いです。
ちなみに、卒論のテーマを決める前に、卒論の進め方の全体像を把握しておくことは重要です。何のためにテーマを決めるのか、どのようなテーマならよいのかがわかるからです。卒論の進め方の全体像は、以下の記事で説明しています。
卒論テーマのヒントを示します!
卒論は、興味を持てるテーマに取り組んだほうがいいです。なぜそうなのか、ということは以下の記事で説明しています。
とはいえ、何でもいいというわけにはいきませんし、興味をもった内容であっても、卒論として相応しいものでなけばいけません。つまり、卒論で取り組む内容が、世の中の多くの人にとって価値があるものでないといけないということです。難しいですよね。
そうなると、自分が興味をもてて、研究する価値のあるテーマということになるので、情報収集が必要になります。どんな研究ができそうなのか、どんなキーワードが使われているのかといったことも情報収集していかなければなりません。
実はここでけっこう時間がかかります。下手すりゃ数か月、半年などかかってしまって、「ヤバい、時間がない」になっちゃうわけです。テーマが決まってしまえば、その後は指導を受けながら卒論を進めていけるのですが、テーマが決まるまではとても難しいです。
そこで!
この記事では、テーマのヒントになるものを示していくことで、卒論に取り組む大学生が、自分の卒論テーマをスムーズに決められるように、時間短縮を図っていこうと思います。本来は、テーマ決めも含めて、卒論は自分で取り組むものです。しかし、テーマ決めに無駄に時間がかかってしまい、卒論で身につけるべき他の力の育成がおろそかになってはいけません。それに卒論を1回経験してしまえば、テーマの考え方は何となく身につきそうな気がするのです。だって研究の意味や全体像が少し見えてくるから。
「ファッション」に関する面白い卒論テーマを考えよう!
この記事では、「ファッション」に関する卒論テーマを考えてみます。
まず、インターネットでファッションについて調べてみると、いろいろでてきますが、ファッションに関する最新トレンドの情報だったり、ファッション雑誌だったり、ファッションに関するサービスとかでてきます。これらの情報に基づいて卒論ができると思いますか? おそらく「何か違うな…」ってなると思います。
卒論というのは、ちょっとした思い付きで始めると、何か卒論っぽくないし、自分の思うような内容にならないしで、見通しが持てなくなるのでけっこうキツイです。以下の内容を読んで、どのように考えていったらよいのかを明確にしましょう!
ファッションに関して悩んだ経験に注目しよう!
卒論は、興味のあることをやったほうがよいですが、ちゃんと深堀できる内容に取り組んでいかなければなりません。そのためにも大事なことは、「ファッション」をテーマにするのであれば、ファッションに関して自分自身が悩んだ経験に注目するということです。
ネット上の記事や知恵袋的なやつとか、論文検索サイトのGoogle Scholarで調べると、サステナブルファッションとか、Z世代のファッションとか、ファッションとテクノロジーとか、いろいろあります。こうしたキーワードなら、卒論に使えそうな感じです。でも、これらのキーワードをみてフリーズしたりしませんか? 何となくこんなことかなって思えるものもあるかもしれませんが、例えば、その内容で20000字書くとなったらどうでしょうか? 無理…って思うかもしれません。
どんな卒論テーマがよいのでしょうか? 実は、自分自身がしっかり悩んだ経験のあるテーマがよいです。その悩みについて、なぜ悩んだのか、その悩みのために自分の人生にどのような影響があったのか? どうすればよかったのか?なんて考えれば考えるほど、語りたいことがでてくる…そんなテーマがよいわけです。
軽い気持ちで「ファッション」をテーマにすること自体はよいですが、そのあと、ぜひ自分自身の「ファッションに関して悩んだ経験」に注目してみてください。例え、人に言えないような悩みであっても、そこに向き合うことができれば良い論文になる可能性が高まります。なぜなら、自分自身が抱えたファッションの悩みというのは、他の人も同じように悩んでいたりすることがあります。卒論によって、その悩みに関する何らかの知見を得ることができれば、同じ悩みをもつ多くの人にとって価値がある情報となるのです。その意味で、価値のある良い論文になるわけです。
ファッションに関する悩みの例をあげてみましょう。ファッションに関する不安・コンプレックス・焦りみたいなものを考えてみると以下のような悩みをとりあげられそうです。
ファッション関する研究は世の中のどんな問題につながる?
悩みに向き合うことを頭の片隅においておきましょう。
さて、卒論では、自分が興味を持てるというだけでなく、それが価値のある研究となるように考えていく必要があります。学術的に価値があるテーマになっていないと、卒論としては「却下」ということになりかねません。よい卒論のテーマの条件は以下の記事で説明しています。
自分自身がファッションに関して悩んだ経験をもとにすることで、同じ悩みをもつ他者にとっても価値ある卒論になりえますが、「ファッション」に関するテーマをとりあげるのであれば、「環境」にかかわる問題と結び付ければさらに価値あるテーマとなります。なぜなら、衣類は大量に生産され消費され廃棄されて、環境にとっての負荷が高い問題に結びつくからです。以下のサイトをみてみるといいです。
国際的な問題でもあるので、卒論テーマとして扱うと、研究は進めやすいかも。情報が盛りだくさんだし、問題が明確なので、卒論の序論は書きやすくなるでしょう。うまく自身のファッションに関する悩みと結び付けられるといいですね!
例えば、適切なサイズの服がみつからないために、無駄に衣類を買って消費してみたいなことを繰り返してしまうという問題があるとすれば、環境問題に関わってきそうです。
ファッションに関する悩みをどのように考えていったらよいか?
上述したように、「衣類の無駄な消費」という問題は、卒論テーマとして重要な問題となり得ます。その観点から、ファッションに関する様々な悩みについてとりあげていくとよいでしょう。ファッションに関する悩みの例をもう1度示します。
ここでは、「悩み①:体型や身長に合う服がなかなか見つからず、諦めがち」をもとに卒論でどのように考えていったらよいのかを示してみましょう。
「悩み①:体型や身長に合う服がなかなか見つからず、諦めがち」をヒントにした卒論テーマ
ネットで普通に調べてみると、「体型や身長に合う服がなかなか見つからない」という悩みに対する解決策がでてきます。自分の服のサイズを調べたり、オンラインサービスを利用したり…。しかし、調べてすぐに解決策がみつかるような問題は卒論にはできません。
今度は、学術的な情報を調べてみましょう。上述したサステナブルファッションの話もあれば、心理的影響みたいな話もありそうです。卒論では専門書や論文を参考文献にすることになるので、Google Scholarなどでテーマについて調べるとよいです。なお、Google Scholarというのは、論文を検索するサイトです。論文検索サイトは他にもCiNiiなどいろいろあったりしますが、私は、Google Scholarを使っています。いろいろとアレでおすすめなんです。
ざっと調べると、「体型や身長に合う服がなかなか見つからず、諦めがち」に関連するキーワードとして、「身体像不満足感」「ボディイメージ」「衣服選択」「被服行動」というのがありそうです。
また、「身体像不満足感測定尺度」「ボディイメージ尺度」「被服行動尺度」なんていう尺度もあります。尺度が存在するのであれば、大学生を対象に調査したい場合に、その尺度をそのまま活用してデータにすることができます。
とはいえ、闇雲に論文を読んでいっても、卒論が進むわけではありません。疑問をもちながら、批判的に論文を読んでいく姿勢が大切です。それぞれ説明しましょう。
疑問を持ちながらその回答を探すように論文を読む
疑問をもつとは、例えば、以下のようなことをいいます。
こうした疑問を持ちながらその回答が得られるように論文を探して読んでいくと、読みを深めることができるし、論文の内容を理解しやすくなります。そして、卒論を書くときにストーリー性のある卒論を書くことができます。
なお、疑問を持ちながら論文を読むことの大切さは、以下の記事で漫画で説明しています。
なお、自分なりに疑問に対する回答を持ったうえで論文を読むのもおすすめです。例えば、上記の疑問①に対しては、「体型や身長に合う服がなかなか見つからないと考える人は、自分の体型や身長に合う服よりも、理想的な体型に近い服を選ぼうとするのではないか」というふうに考えておいて、この考えが正しいかどうかを確認しながら論文を読む、という感じです。
こういう癖をつけて資料を読んでいくと、思考力が格段に高まります!
批判的に論文を読む
批判的に読むとは、論文の著者の主張が正しいのか、論文に示されている結果は適切なのか、論文に書かれているとおりの解釈でよいのかをしっかり疑いながら読んでいくことです。論文に書かれていることを鵜呑みにしてはいけません。疑いながら読んで、おかしいと思う部分を自分の卒論でとりあげていけば、オリジナリティのある良い卒論になります。
では、論文に読み慣れていない人が、論文を批判的に読むためにはどうしたらよいでしょうか。それは、論文に書かれている内容を自分の経験に照らし合わせて読むことです。例えば、「自分に合うファッションの基準がわからない。自分ではいいと思ったのに笑われてしまう」みたいな経験があるのなら、その経験と照らし合わせて読んでいけば、批判的に読みやすくなります。
だからこそ、ファッションに関するテーマというのではなく、ファッションに関して悩んだ経験をテーマにしたほうがよいのです。
ファッションに関する専門書
ファッションをテーマにした卒論を一気に書きやすくするためには、専門書を一冊用意したほうがよいです。例えば、以下を読めば、学問的で網羅的にファッションについて把握することができます。
「ファッション」に関する他の卒論テーマ
ファッションに関する他の悩みについてもちょっとだけ考えてみましょう。
悩み②:同じような服ばかり買ってしまい、バリエーションが乏しい。
この悩みに関してGoogle Scholarで検索しても、パッと情報がでてくるわけではありませんでした。
しかし、基本的に服装の選択に関する悩みですので、「衣服選択」の理由を調べていくとよさそうです。また、それに影響する要因として「被服行動」とか「同調性」とか「個性」とかが考えられそうです。おそらくすでにいろんな研究が行われていると思いますが、それらをおさえておくと、自身の卒論で何をやったらよいかが明確になります。
悩み③:就活や実習で必要なスーツやフォーマル服の選び方がわからない。
この悩みに関しても、Google Scholarで検索しても情報がでてこなかったです。初めて論文を経験する大学生だと、この時点であきらめてしまいそうです。
ただ、この悩みについても、やはり服装の選択に関するものです。ファッション系をテーマにすると、基本的に服装の選択の話になるかもしれません。それはそれで考えやすそうですが。
特に「被服行動」についてみてみると、場面にふさわしい服装とか、服装がもたらす印象に関する話と結びついてきます。こうしたキーワードを使って、Google Scholarで情報収集すると、卒論に必要な情報を得ることができるでしょう。
卒論テーマになりうる悩み集
最後に卒論テーマの種になりうる悩みを10個とりあげました。参考にしてみてください。
- 毎日の服選びに時間がかかり、朝から疲れてしまう。
- 限られた予算で、トレンドを取り入れるのが難しい。
- 体型コンプレックスを隠せる服装が見つからない。
- 季節の変わり目の服装選びに悩み、体調を崩しやすい。
- サークルや授業、バイトで場面に合わせた服装が難しい。
- セールで衝動買いした服が、結局着られずに眠っている。
- SNSの影響で流行を追いすぎて、自分らしさを失う。
- 洗濯や手入れが面倒で、お気に入りの服が長持ちしない。
- 友人と服装が被るのが嫌で、個性を出すのに苦心する。
- 異性にモテる服装がわからず、デート服選びに悩む。
おわりに
この記事では、「ファッション」に関する卒論テーマの提案について掘り下げました。自己の興味と社会的価値を兼ね備えたテーマ選びは卒論の成功に不可欠ですが、容易なことではありません。そこで示した具体的なテーマや疑問を通じて、あなたが自分の卒論テーマをスムーズに決定し、有意義な研究活動に取り組む一助となることを願っています。そして、この記事が大学生活の一部として、あなたの学問的興味や調査スキルを刺激する源泉になれればと思います。
卒論のための漫画を作っています!
このブログではちょいちょい自作漫画をお示ししています。
そのほかにも、以下の卒論漫画を作成しており、多数の漫画配信サイトで販売しています。
詳しくは以下で紹介しています。
この漫画は卒論を学ぶことを意図した学習漫画です。
学習漫画は単なる文字+イラストではありません。感情を交えて表現するので、相手に的確に物事を伝える強力な表現方法です。
学習漫画を作ることに興味がある人はぜひ以下の記事をご覧ください。
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