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【漫画付き】賞味期限のないスキルが自然と身につく!大学の卒業論文への4つの正しい取り組み方と4つの間違った取り組み方

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【漫画】卒業論文で身につく力は…?

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記事の要約

  • この記事では、賞味期限のないスキルとは何か、大学の卒業論文でどのようにそれらが身につくのかを解説しています。
  • 賞味期限のないスキルとは、コミュニケーション能力、問題解決能力、自己管理能力、チームワーク、学習能力、情報収集能力の6つを指します。
  • 卒業論文への4つの正しい取り組み方と4つの間違った取り組み方を理解することで、これらのスキルを効果的に身につけることができます。

はじめに

大学の卒業論文を「文字数さえ満たせれば・・・」なんて思ったりしていませんか。卒業論文にどのように取り組むべきか、どんなことを意識するのか、そもそも卒業論文を通じて何が身につくのか。それらを考えたことはあるでしょうか。

この記事では、こういった疑問に答えます。大学の卒業論文では、決して陳腐化しない「賞味期限のないスキル」が身につくのです。それは専門知識を超えた生涯役立つスキルです。そのスキルは、卒業論文への正しい取り組み方によって身につく一方、間違った取り組み方をしていると、他者に差をつけられてしまう部分ともいえます。この記事を読んで、大学の卒業論文にどのように取り組むべきかを明確にしましょう。

なお、卒業論文の進め方については、以下の記事で説明しています。

大学では賞味期限のないスキルを獲得できる

賞味期限のないスキルとは、変化する社会や技術の進化に左右されることなく、長期にわたりその価値を失わない基礎的な能力を指します。この種のスキルは、特定の業界や職種に限定されず、幅広い分野で活躍するための土台となります。多くの専門スキルが何年かで陳腐化することを考えると、賞味期限のないスキルは、やりがいをもって生きていくための不可欠な力です。

賞味期限のないスキルは、サイト等によってとりあげるものの違いがある、というよりカテゴリー化のしかたに違いがある感じかと。当サイトでは、大学の学びとの関係で、コミュニケーション能力、問題解決能力、自己管理能力、チームワーク、学習能力、情報収集能力の6つをとりあげています。で、これらはやはりずっと必要になるものです。賞味期限のないスキルという観点からみた各能力の解説は、以下の記事をご覧ください。

ここでとりあげた能力は、社会に出てからも磨いていく能力ではありますが、大学における様々な活動(授業、ディスカッション、発表、レポート、卒業論文など)を最大限活用することで早い段階で身につけることができます

この記事では、卒業論文への取り組みと賞味期限のないスキルの関係を解説していきます。他の活動と賞味期限のないスキルの関係は、それぞれ以下のリンクをご確認ください。

大学の卒業論文ではどんな力が身につく?

卒業論文は、自ら設定したテーマに関して問題提起し、資料やデータをもとに分析して、結論を導いていく長期計画の活動です。大学の卒業論文は、賞味期限のないスキルに含まれる様々な能力を育む重要な機会です。それぞれの能力との関係を以下に示します。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力とは、他者と円滑に意思疎通を図り、情報や意見を効果的に伝えられるスキルのことです。社会人になると、さまざまな人々と協力して仕事を進めていくため、コミュニケーション能力は不可欠です。

卒業論文は、コミュニケーション能力における自己表現能力、状況適応能力を育むことになります。卒業論文では、自分の考えや意見を論理的に組み立て、自分の思考プロセスを明確化しながら適切な言葉で表現する力を養います。また、情報収集、分析、要約、構成、表現など、様々な作業が含まれます。これらの作業を通して、状況に応じて柔軟に対応する力が養われます。

コミュニケーション能力には、自己表現能力、状況適応能力の他にも、傾聴能力、対人関係スキルがあります。それぞれの能力の詳細とその重要性については以下の記事で説明しています。

問題解決能力

問題解決能力とは、直面した問題の原因や解決策をみつけ実行することで解決を図っていくための力です。社会に出ると、様々な問題に直面することになるので、問題解決能力がないと、どうしたらいいのか分からず、立ち往生してしまうかもしれません。

卒業論文は、問題解決能力における問題発見、原因分析、解決策立案、実行力を育むことになります。卒業論文では、自ら研究テーマを設定し、問題を発見、原因を分析、解決策を立案、そして実際に論文を執筆するという一連のプロセスを経験することになります。それらが、それぞれ問題発見、原因分析、解決策立案、実行力に対応することになります。

問題解決能力には、問題発見、原因分析、解決策立案、実行力があります。このように、卒業論文への取り組みは、問題解決能力のすべての側面を養うことになります。それぞれの能力の詳細とその重要性については以下の記事で説明しています。

自己管理能力

自己管理能力は、時間を管理したりタスクの優先順位を決めたりするだけでなく、ストレス管理なども行っていくための力です。社会に出ると、自分で判断し行動する機会が増えるため、自らの力で自分の仕事や感情をコントロールすることが大切です。

卒業論文は、自己管理能力における時間管理、自己動機付け、ストレス管理、自己評価を育むことになります。長期にわたる論文執筆では、計画的に作業を進めていかなければなりません。資料収集、執筆、推敲など、各工程の期限を守る必要があるし、全体を通して計画的に作業を進めていかなければなりません。また、論文完成までには多くの困難があるし、長期的な取り組みであるため、自らを奮い立たせ、意欲を持って持続的に取り組む力が求められます。また、うまく進められずストレスを抱えることも少なくありません。放っておいてもストレスは蓄積するだけなので、冷静に原因を分析し、対処できる力が必要不可欠です。そして、指導教員からの助言を受け入れ、自分の考えを修正していきます。その際、自分が何がわかっていて何がわかっていないのかを適切に評価していかないと、改善することができないわけです。こうしたことから、時間管理、自己動機付け、ストレス管理、自己評価を鍛えることになります。

自己管理能力には、時間管理、自己動機付け、ストレス管理、自己評価があります。そのため、卒業論文への取り組みは、自己管理能力を総合的に養う取り組みといえます。それぞれの能力の詳細とその重要性については以下の記事で説明しています。

チームワーク

チームワークは、仕事の際に不可欠な力です。というのも、社会に出ると、一人で完結する仕事はほとんどないからです。プロジェクトを遂行する際は、必ず複数の人々と協力しながら進めていく必要があります。

卒業論文は、チームワークにおける協調性、リーダーシップを育むことになります。卒業論文の作成過程では、指導教員や仲間と建設的に議論を重ねることも多いです。それが、新たな視点を生み、より深い考察になっていくからです。このように、他者と協調しながら作業を進めることで、「協調性」が身につきます。また、卒業論文は、自ら課題を設定し解決に向けて主体的に取り組む必要があります。この過程で、リーダーが問題に対して最も主体的に取り組む力が養われるのです。 さらに、考えをまとめ、論理的に伝える力も身につきます。

チームワークには、協調性、リーダーシップの他にも、コミュニケーション能力、問題解決能力があります。コミュニケーション能力と問題解決能力は、賞味期限のないスキルの6つの能力に含まれるのでここでは割愛します。チームワークを構成する各能力の詳細とその重要性については以下の記事で説明しています。

学習能力

学習能力が必要とされるのは、多くの仕事が常に変化し続けているからです。新しい知識やスキルが求められ、適応できない人は取り残されてしまいます。学習能力があれば、そういった変化に柔軟に対応できます。

卒業論文は、学習能力における自己調整学習力、メタ認知能力、批判的思考力、探求心を育むことになります。卒業論文を作成する過程で、多くの専門知識について学習することになります。特に問題意識をもって学習することになるため、単に教科書的に学ぶよりも意欲的に学習することになり、自己調整学習力が鍛えられます。また、研究を進める上で、指導教員等と議論していくうちに、自分の理解度を客観的に把握し、自身の思考の偏りや癖に気づくことになります。それが、自分の思考や学習のしかたを監視・制御することになり、メタ認知能力が養われます。さらに、卒業論文では、多くの文献を渉猟し、様々な意見を根拠に基づいて吟味する必要があります。そこで批判的思考力が身につきます。そして、研究テーマへの関心から、より深く探求したくなる探求心が芽生え、新たな課題に対して思考する意欲が芽生えます。

学習能力には、自己調整学習力、メタ認知能力、批判的思考力、探求心があります。つまり、卒業論文への取り組みは、学習能力を総合的に鍛えるものということです。それぞれの能力の詳細とその重要性については以下の記事で説明しています。

情報収集能力

情報収集能力は、情報があふれる今の時代だけでなく、今後も求められる力になるでしょう。社会に出ると、常に新しい情報に取り囲まれ、それらを的確に収集・分析する力が問われるからです。

卒業論文は、情報収集能力における情報探索能力、情報整理・分析能力、情報活用能力を育むことになります。卒業論文では、研究テーマに関連する情報を、図書館の書籍や学術データベース、インターネットなどから幅広く探索する「情報探索能力」が求められます。テーマに関して網羅的に情報を集めることになります。そうして、収集した膨大な情報を整理し、重要な点を見極める「情報整理・分析能力」が不可欠になります。複数の情報を比較したり、時系列で検討したり、矛盾点をみつけたりします。資料だけでは情報が不足する場合、自らデータをとって分析することも必要になります。そうやって、分析した内容を論理的にまとめ、卒業論文としてわかりやすく表現する「情報活用能力」が問われます。

情報収集能力には、情報探索能力、情報整理・分析能力、情報活用能力があります。したがって、卒業論文への取り組みは、情報収集能力を総合的に鍛えることになります。それぞれの能力の詳細とその重要性については以下の記事で説明しています。

大学の卒業論文にどのように取り組んでいくべき?

大学では卒業論文に取り組む機会がかなりあります。上述したような賞味期限のないスキルを身につける機会がそれだけあるということです。ただし、賞味期限のないスキルを身につけられるかどうかは、卒業論文への取り組み方によるところがあります。生涯使えるスキルを身につけるためにも、卒業論文への正しい取り組み方と間違った取り組み方を把握しておきましょう。正しい授業の取り組み方をしていれば、賞味期限のないスキルが自然と身についていきます。

なお、卒業論文の進め方については、以下の記事で説明しています。

卒業論文への正しい取り組み方

研究テーマに自分なりの疑問や関心を持ち、それを基に問題意識と探究心を持つ

卒業論文は、テーマに関して問題を特定し、そこから導かれた主張や仮説を検証していくものです。問題を特定することが重要なのであり、テーマに関していろんな情報をまとめるものではありません。

多様な情報源と自分のデータをもとに論理的に結論を導いていくことを知る

卒業論文で記載する内容は、すべて根拠があるものだと考えましょう。過去の研究や自らとったデータなどをもとに論理的に説明したものが根拠となります。それを徹底しておこなっていきます。

論文を計画的に執筆し、自己の思考を明確にまとめ、他者に分かりやすく伝える

卒業論文は計画的に取り組むものです。単に書き上げればよいのではなく、徹底した根拠をもとに読み手にわかりやすく自分の意見を伝えるものです。そのような論文を作成できるように計画的に論文を構成し執筆していきます。

分からないことは積極的に質問し、指導教員からのフィードバックを活用して考えを深める

卒業論文は長期的に取り組むものであり、うまく進められないこともあります。それまでほとんど経験したことのないような思考プロセスを使うことをもあります。指導教員が何を言おうとしているのかを最初はわからないこともあります。それでもあきらめず、何度も質問し、指導教員が伝えてくれていることにを理解するように努めます。

卒業論文への間違った取り組み方

問題意識を持たず、他者の意見を単にまとめるだけ、またはネット上の情報を書き写すだけ

自分の意見について資料やデータで論じていくのが卒業論文です。特定のテーマについて情報をかき集めてまとめるだけのものではありません。この意味が分からない人は思考の切り替えが必要です。

自分の論点を持たない、議論のしようがない文章を書く

自分の論点や意見があり、それに対して根拠をもって他者に論理的に伝えていくのが卒業論文です。そもそも論点がない、議論のしようがないものは卒業論文ではありません。

自己の取り組みを振り返らない、他者の情報を鵜呑みにするなど、受け身の姿勢

自身の取り組みや思考のしかたを振り返りながら、偏った思考や思い込みなっていないかを把握することが大事です。特に問題なのが、情報を鵜呑みにする姿勢です。権威のある人の意見であっても、「本当にそうか?」「なぜなのか?」という姿勢で考えることが大切です。情報に対して受け身の姿勢ではいけません。

コピペや剽窃、生成AIの出力をそのまま使うなどの不正行為に走る

不正行為は最悪です。何の力もつかない、という問題だけではなく、著作権などの法的問題につながります。犯罪級の問題だという意識をもちましょう。

おわりに

この記事を読んで、卒業論文が単なる重い課題ではなく、価値あるスキルを身につけるための重要な取り組みであることを理解いただけたでしょうか。賞味期限のないスキルは、社会人として働く上で必須の能力です。これらのスキルを身につけるためには、卒業論文への正しい取り組みが不可欠です。卒業論文を作成する際は、テーマに関して問題を特定し、そこから導かれた主張や仮説について論じていくという姿勢が重要です。それをもとに、情報収集やデータ収集、分析、考察をおこなっていくことで、賞味期限のないスキルが自然と身についていきます。大学生活を有意義なものとなるように、卒業論文に対して主体的に取り組んでいきましょう!

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