大学生の日常をちょっとした漫画にしつつ、ちょいちょい大事なことを伝えられればと思います。ちなみに漫画はコミPo!で作成しました。
【4コマ漫画】引用を使ったアノ手でいこう!
引用とは
レポートや卒業論文(以下、卒論)は、自分の考えた文章ばかりを書くのではなく、いろんな本や論文に書かれている内容を「適切に引用」して書いていきます。
引用する場合は、本や論文の中で使いたい文章を「」で括って記述し、その後に著者名や発行年などを記載します。例えば、次のような感じです。
「〇〇は△△である」(田中, 2015)
また、「田中」とか「2015」だけでは、第三者が情報源を特定できないので、レポートや卒論の最後に参考文献リストとして、資料のタイトルや出版社など詳細な情報を記述します。
そんな感じにすれば、他者の文章をレポートや卒論で使うことができるわけですね。要するに他者の文章を使うなら、誰の文章なのかがわかるようにしておけっていうことです。これをしておかないと、その文章をまるで自分が述べたかのような表現になってしまいます。これは剽窃(ひょうせつ)といって、やってはいけない行為になります。
ちなみに、引用するにしても、4コマ漫画のように内容の大半が引用ということをしてはいけません。
レポートや卒論はあくまで自分の考えを述べていくものです。その考えを補強するために他者の文章を利用するわけなので、自分の考えの方が主になるわけですね。それなのに大半が引用になってしまうと、自分の考えと引用とどっちが主なのかわからなくなってしまいます。自分の考えをきちっと述べていけば、大半が引用ということにはならないはずです。
剽窃・コピペ
剽窃(ひょうせつ)という言葉を聞いたことがない人は多いかと思いますが、コピペは良くない意味で聞くことが多いですよね。でもコピペの意味についてはけっこうごちゃごちゃしている印象があります。
コピペというのは、もともとは「コピー&ペースト」というパソコン等における操作のことを言うんだと思います。ようするにあるファイルの文章などのデータをコピーして別ファイルにペースト(貼り付け)するという操作ですね。
それをレポートや卒論などで、他者の文章やデータをコピー&ペーストして、まるで自分のもののように扱う人が出てきたために、コピペが良くない意味で用いられているのかなと思います。
コピー&ペーストそのものは、単なるそういう操作です。やってはいけないのは、他者の考え、文章、データなどを、自分のものとして扱うことです。このような行為を剽窃などと言ったりします。
レポートや卒論などにおいて剽窃していて、それが見つかってしまったら、単位が不可となるなどのペナルティが起きる可能性があります。
ただし、やってはいけないと言っているのは、他者の考えなどをまるで自分の考えのように扱うという行為であって、他者の文章やデータを自分のレポートや卒論で使ってはいけないということではありません。
その文章やデータが誰がいつどのような場で発表したものであるのかを明記して、自分の考えと区別して記載しておくのは、正当なやり方です。これを「引用」というわけですが、レポートや卒論は適切に引用をしながら書いていくものです。
適切に引用するというのは、レポートや卒論に限らず働き出してからも使う可能性のあるスキルです。適切な引用のしかたをレポートや卒論の段階で身につけておきましょう。
コメント