大学生の日常をちょっとした漫画にしつつ、ちょいちょい大事なことを伝えられればと思います。ちなみに漫画はコミPo!で作成しました。
【4コマ漫画】こんな試験はイヤだ!!
4コマ漫画の解説
大学の定期試験は先生によってやり方も難易度も大幅に異なります。
4コマ漫画のとおりですが、あんまり対策しなくてもできるような簡単な試験から相当に準備しないと難しい試験、なかなか対策のしようがない試験もあります。高校までの試験と違って、成績評価を完全に授業担当者に任せられるので、授業担当者がどうしたいかで試験内容は大幅に変わってきます。
すべての科目について完璧に理解できるなら良いですが、現実にそのような時間は学生さんにはないと思いますので、できるだけ効率良く試験勉強をすることが大切です。そして、そのためには、それぞれの科目について、どのような試験であるのか、どのような内容が出やすいのかなどの情報を集めることが不可欠です。情報源としては次のようなものがあります。
- 普段の授業を大事にして、試験に関する情報がないか・・・けっこう先生の方で、試験に関するヒントを授業中に言ってくれていたりします。ちゃんと授業に参加している人が有利になるようにしたいので、当然と言えば当然です。サボったり、出席していても授業を聞いてない人は不利になります。
- 過去に受講した人から情報が得られないか・・・先輩との関係ができているようだったら、情報をいただくと良いです。ただし、毎年教員も入れ替わりがありますので、新しく来られた先生の授業に関しては過去の情報はアテにできません。
これらの情報をもとにして、どの科目をどう勉強するか、どれだけの力を注ぐのかを検討し、試験日までの勉強スケジュールを立てて、取り組んでいくという感じになります。これらの内容については、【2コマ漫画】定期試験の出題範囲が広い!? だったらアノ手でいくしかない!!も参考にしてください。ついやりがちですが、決して役に立たない勉強法があります。
という風に書いてみて思うのは、これらの取り組みって、問題解決能力を育むことになりますね。
あらゆる試験を効率良くトータルで解決するための行動を促すことになるので、様々なタイプの試験があるのは良いことかもしれません。合理的に思えてきました。
「授業でやらなかったところを出題する」ことについて
大学の定期試験では、授業で扱ってないところを出題するケースもあります。学生さんからはクレームが出まくりのようですが・・・。
なぜそのような試験をするのでしょうか。出題者である先生に聞かないとわからないですが、いくつか考えられることはあります。
1つめは、試験を利用して自分で学習させないと、内容全体を網羅できないということです。そもそも、1つの科目について、まともに授業で取り上げようと思ったら、90分×15回などの授業でおさまるわけがないです。その点で時間的に厳しいので、自分で学習させることによって、授業で扱えなかった部分を補うということが考えられます。しかも、定期試験という位置づけでそれをやれば、学生さんは普段よりも高い集中力で学習に取り組むことができます。
2つめは、教わったこと以外を自分の力で身につけるという姿勢を養うということです。学問は日々発展していくものなので、現在の情報はすぐに古くなって新しい知見が増えていきます。そうすると、教わったことだけで対応するという思考は捨てた方が良く、教わったことを使ってさらに考えるようにしたり、教わってない範囲も注意を向けるようにすることも大切です。社会に出ると、教わった内容だけで生きていくということはないですからね。自ら学習して目の前の問題に対応していかなければなりません。
これらのことから、授業で扱ってない範囲を定期試験で出すというのは、大学生の試験として理にかなっているように感じるわけですね。ただ、「やってないところを出題する」という言い方だと不満が出やすいかもしれないので、むしろ授業で扱った内容やそれ以外の内容を基に思考させるような感じとした方が良いかもしれません。
ちなみに私はそのような試験を出したことはないのですが、少し取り入れたいなと思ったりはしています。
予測不能な問題が出る試験はけっこう多い
試験といえば、世の中には様々な資格試験だったり国家試験がありますね。それらの試験というのは、おおよその出題範囲は示されるものの、どんな内容が出てくるかについては、予測しきれないのが普通です。試験対策用のテキストなどがあっても、テキスト以外の内容が出題されることも当然あります。
そんな中で合格を目指していかなければなりません。対策しきれない試験に対する対応が必要という点では、上記の話にも関わってくるように思います。
では、対策しきれない試験について、どのように対応したら良いでしょうか。少なくとも教わった部分については確実に点をとれるようにしておきます。そこだけであるていど合格点に達せるように勉強するんですね。
それで、教わってない部分については、持っている知識と思考を使っていくらかの点を取りに行くようにします。そうすれば少なくとも「合格」はできるだろう、という感じです。良い点をとることよりも、いかに合格基準を満たせるかということが重要になるわけです。
試験の解答方式と合理的配慮
真面目に授業に取り組んでおり、あるていど内容も理解できているのに、定期試験で点数がとれないケースもあります。例えば次のケースです。
- 頭の中ではわかっているのに文章化が苦手なために、記述式の試験で不利になる
- 聞いて理解することはできるのに読んで理解することが苦手であり、試験問題の文章を理解するのにつまづいてしまう
発達障害がある人などはそのような問題を抱えることがあるようです。自力で解決することは難しいので、大学に相談して、可能であるなら合理的配慮をしてもらうことを検討しましょう。
合理的配慮とは、障害のある方から何らかの助けを求めが場合、過度な負担になり過ぎない範囲で、必要な便宜を図ることをいいます。
定期試験などでも、本当は理解しているのに、求められている解答の方式が自分自身に合わず、自分自身の理解度を示せないということがあります。そこで、特別に解答方式を変えることで、理解度を示せるようにするという感じです。
例えば、文章を目で見て読むのがどうしても難しい場合に、定期試験の問題文を読んでもらったり、試験時間を少し延長してもらったりすることなどです。問題文を読んでもらう、というのは合理的配慮をしていることになります。
ただし、そうした対応を行っていない大学もあると思います。また、診断書などの証拠がないと難しいかもしれません。
そのほか、真面目なんだけれども、努力しかたがかわっていないために、試験勉強をしても身につかないということもあります。
これについては【4コマ漫画】努力の方向を間違えた。でもね、頑張ったんだよ…。の記事もご確認ください。
コメント