【４コマ漫画】論文の大事な箇所にマーカーをしていったら、マーカーだらけになってしまいます

専門書や論文などのやや難解な文章をマーカー（ラインマーカーとも言いますね。要するに下線を引くということです）しながら読んでいると、ほとんど全面マーカーという状態になってしまう人がいますね。努力しようとする人ほどそうかもしれません。

私自身も昔はマーカーだらけにしていたことがあります。「これ知らなかったなぁ」とか「そうなんだぁ」とか「これ大事だ」とか思ったもの全部が新たな発見に思えて、マーカーしとかないと二度とその情報に出会えなくなってしまいそうで不安になっちゃうんですよね（大げさ？）。

その結果、全面マーカーだらけになって、どの情報が大事だったかわからなくて後悔してしまうわけです。論文だったら印刷し直せば良いですが、専門書は一回マーカーしてしまうと消せませんからね。ショックがでかいです。

それで、全面マーカー状態のその専門書やら論文をもう一度見直そうとしたときは、結局最初から全部読むはめになります。

あとですね、悲しいことに全面マーカー状態で読んだ場合って、その専門書や論文でけっきょく何が言いたいのかっていうのがわかってないことが多いです。一生懸命読んだし、マーカーのインクも相当量使った状態ですけど、理解度という点では厳しい状態にあったりします。

なぜマーカーだらけになってしまうのか

そもそもなぜマーカーだらけになってしまうのでしょうか。

読んでいて全部大事だと思ってしまうんでしょうけど、それは裏を返すと、その専門書や論文の最も重要な部分（著者が最も伝えたい部分）を意識できていないということになります。

最も重要な部分が分かっていれば、読んでいるときに優先順位をつけて読むことができます。あまり重要でない部分は、ほとんど読まないかスルーしても良いわけです。

あと割と厄介なのが、たくさんマーカーしてあると努力した気になれるわけですね。そして周囲の人が「すごーん、めちゃくちゃ勉強してるー」とチヤホヤするわけですが、努力した割には身についてないという悲しい状態になってしまいます。

努力することは大切ですが、できれば意味のある努力をしたいですよね。

マーカーだらけの何が問題？

ここまでの話で、マーカーだらけが良くないのは分かるかと思いますが、念のため情報を整理してみましょう。専門書や論文を読んでいて、マーカーだらけになってしまうとどのような問題があるのでしょうか。４コマ漫画でも描いてある部分ですが、以下の２つをとりあげます。

• 大事な箇所がわからない・・・大事な箇所にマーカーをつけたかったのに、ほとんど全面マーカーにしてしまうと、大事な箇所を特定できなくなります。何のためにマーカーをつけるのかと言ったら、もう一度その専門書や論文を読むとに、大事な箇所だけを読んで必要な情報を思い出したいからかなと思います。つまり、再び全部読まなくても理解することで時間短縮を図りたいのかなと思います。しかし、全面マーカー状態だと、けっきょく全部読むことになるので、時間短縮は図れません。
• 全体として何が言いたいのかわからない・・・専門書や論文を読んでいて大事なのは、けっきょく何が言いたいかを把握することです。全面マーカーになっている場合、専門書や論文にあるほとんどすべての文章を同等に大事だと思ってしまっていて、本来把握するべき重要箇所を意識できていません。つまり、その専門書や論文の主張という最も重要部分の理解を疎かにしてしまっています。

マーカーだらけにしない方法

では、どのようにしたらマーカーだらけにせずに読むことができるでしょうか。

マーカーする箇所にルールを作っておく、というのが良いかと思います。そのルールに沿った内容だけをマーカーし、そうでない箇所は重要そうな気がしてもマーカーしないでおきます。

ではどのようなルールでマーカーをつけていったら良いでしょうか。それについては人それぞれかもしれませんが、私の場合は、次のようにしています。

• マーカー部分だけをみて、専門書や論文の言いたいことを思い出せようにする
• できるだけキーワードだけをマーカーする
• 専門書や論文のタイトルや見出しに関連づいた内容だけをマーカーする

結局のところ、次回その専門書や論文を読んだときに、できるだけマーカー部分だけで理解できるようにしたいわけです。それに必要な部分以外はマーカーはしないことです。

あとどうしても大量にマーカーをしてしまうようであれば（例えば、１ページの文章ほぼ全部）、マーカーをせずにそのページの欄外に要約を書いておくというのも手かなと思ったりします。