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【4コマ漫画】<アンケート作成時の注意>万能に見えて意外と厄介なあの回答・・・

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大学生の日常をちょっとした漫画にしつつ、ちょいちょい大事なことを伝えられればと思います。ちなみに漫画はコミPo!で作成しました。

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【4コマ漫画】「その他」回答の罠

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この記事の内容

データ収集用にアンケートを作成する際、「その他」っていう回答をいれていませんか? あらゆる回答に対応できそうでけっこう厄介なんです。

なぜ厄介なのか。どう対処したら良いのかを説明していきます。

ちなみに、アンケートは、研究では質問紙ということが多いですが、ここでは「アンケート」としておきます。

「その他」回答はデータ処理に困る

アンケートの回答のしかたには、選択式の回答や記述式の回答があります。選択式の回答の場合も、単一選択のものや複数選択のものがあります。

なかには、選択式で回答を求めつつ、事前に用意した選択肢では網羅できないような回答に対応するため、「その他」という選択肢を用意することがあります。さらには「その他」の場合は、自由記述で書いてもらったりするわけですね。

学生さんも、いろんな人の考えをちゃんと把握しようとして、「その他」回答を入れたりするわけですね。事実を捉えようとする姿勢は良いと思いますよ。

たしかに、収集したデータについて、「どの選択肢が何件ぐらいあった」などの単なる集計ぐらいであれば、それで良いと思います。

しかし、卒業論文、修士論文のように、統計解析などを行うような場合には、「その他」のような回答はできるだけ避けた方が良いです。「その他」回答は以下の理由で使いにくいこと極まりないです。

  • 4コマ漫画のとおりですが、もともと用意されていた選択肢(例、パソコンの用途として「仕事」「勉強」「趣味」)に含まれる内容(例、「ゲーム」「動画鑑賞」→「趣味」)にも関わらず、「その他」が選択されてしまう。
  • ウケを狙った回答者がイレギュラーな回答をしてくる(例、(笑)と書いてきたり、意味不明な質問をしてきたり、聞いてもないのに感想を書いたり・・・)。
  • その他を選びつつ、何も記述していないために、その回答者の考えがまったくわからない。
  • 上記のような問題のため、その回答者のデータを除外するしかなくなってしまう。

「その他」回答の問題点は他にもありそうですが、要するに研究目的に合わない回答をされると対処するのが困難になるということです。

「その他」を使わないアンケートを考える

データをとる側の意図を読んで、正しく回答してくれる方ばかりではありません。真面目に回答する方であっても、自由記述ではイレギュラーな回答が起こるケースがあります。ましてや、やや不真面目な回答者やなぜかウケを狙おうとする回答者の場合は、予測不能なことをしてくることがあります。

卒業論文などでアンケートを作る場合は、できるだけ「その他」を考えないようにしましょう。

「その他」回答がなくても良いように、選択肢だけで回答を網羅できるようにするか、次のように複数の質問に置き換える方が良いでしょう。

以下の表の左列が「選択肢+その他」を使ったアンケートです。それを右列にあるように、複数の選択肢に置き換えます。Q1~Q3は「使う」か「使わない」を選択するだけなので、イレギュラーは起こりません。Q4については、回答しても良いし、回答しなくても良いしという扱いです。

選択肢+その他複数の質問の置き換えた場合
Q1 パソコンを何に使っていますか?
 〇仕事で使う
 〇勉強で使う
 〇趣味で使う
 〇その他(      )
  Q1 パソコンを仕事でよく使いますか?
 〇使う
 〇使わない
Q2 パソコンを勉強でよく使いますか?
 〇使う
 〇使わない
Q3  パソコンを趣味でよく使いますか?
 〇使う
 〇使わない
Q4 上記以外でパソコンを使う場面があったら教えてください。
 自由記述:

データ分析を行う場合、右列のようなアンケートにしておけば、Q1~Q3に対して分析をすることが可能になります。Q4は必要に応じて使用する補足資料として使えます。

「その他」で回答させてしまったら・・・

そもそも「その他」回答を使用しないことが大切ですが、あんまりよくわかっていないうちにアンケートをとってしまい、「その他」回答をさせてしまったという場合もあるでしょう。

基本的には、選択式の回答と記述式の回答は別々に扱うしかありません。上記の4コマ漫画のような状態になってしまったら、「仕事で使う」「勉強で使う」「趣味で使う」を選んだ分については、一般的な統計解析を使うことになりますが、「その他」で自由記述となったデータについては、アフターコーディングかテキストマイニングというやり方になります。

要するに、別々に分析するしかないということです。一緒に扱うことができないので、選択式の回答についての分析をする場合には、データ数が大幅に減った状態になります。上記の4コマ漫画だと、150人の半数以上が「その他」回答となっています。このままでは、150人分のデータをとったのに、統計解析ができるのは70人ていどということになります。

とはいえ、「その他」回答の記述をみて、あらかじめ用意した選択肢のいずれかに入れられそうだということが明白であれば、そのようにデータを修正しても良いわけです。上記の4コマ漫画を例にとると、自由記述にある「ゲームで使う」「趣味(笑)」などは、「趣味で使う」という選択肢に入れても良いかと思います。

念のため、論文では、そのような操作をした旨を記載しておくと良いでしょう。

まとめ

アンケートに慣れていない人がつい使ってしまうのが「その他」回答。でも厄介です。「その他」は極力避けましょう。

もし「その他」で回答させてしまったのであれば、それらのデータは大幅に失う可能性がでてきます。可能な範囲でデータを修正するなどして、せっかくのデータを無駄にしないようにしましょう。

データ分析
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