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【漫画付き】卒論のテーマってどんなのがいい?やり直しを防ぐために満たすべき6つの条件

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【漫画】どんな卒論テーマだったら問題ない?

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記事の要約

  • この記事では、卒業論文(卒論)のテーマの考え方について解説しています。
  • 後で困らないような卒論テーマには、6つの条件があります。
  • テーマを決めるときは、自身の興味関心に向き合い、条件を満たすテーマを考えます。

はじめに

卒業論文(卒論)は、世の中の多くの人に影響を与える何らかの物事に対し、問題提起をして、研究によって問題解決を図り、その過程を報告書としてまとめるものです。卒論に真剣に取り組むことで、専門分野について深めることができるだけでなく、生涯役立つスキルの獲得につながります。

この記事では、卒論で何を考えていくのかを決めていく段階であるテーマ決めについて解説していきます。どのようなテーマであれば、卒論をうまく進めていくことができるでしょうか? テーマの考え方を説明し、適切なテーマであるかを確認するためのチェックリストを紹介します。

卒論のテーマって何? どう考えるもの?

卒論のテーマ決めは、卒論に取り組む一番最初のステップです。卒論は、興味関心があることに取り組んでいくものです。所属する学部学科で認められる範囲で、どのようなことに興味関心があるのかを明確にして、テーマを決めていきます。なお、卒論テーマを決めるにあたって、最低限の知識は必要です。テーマに関する下調べをして、一般的にどんなことが知られているのか、現状の問題は何か、どんな用語が用いられているかなどを把握したうえでテーマ決めをするとよいでしょう

なお、卒論のステップの全体像はこちらの記事をご覧ください。

卒論のテーマは、何でもよいわけではありません。所属する学部学科に適しており、興味関心がある、というだけでなく、研究し卒論として完成させられるようなテーマにする必要があります。卒論を完成できなかったら、当然、単位が出ませんからね。後述するよいテーマの条件を確認して、「最初からやり直し」とならないようなテーマを決めていきましょう。

卒論のテーマ決めをするということは、学んできたことや経験してきたこと、モチベーションなど、自分自身にかかわる様々な事柄を振り返る重要な機会となります。そうした振り返りは、自己評価やメタ認知能力など、生涯役立つと考えられる賞味期限のないスキルの獲得につながっていきます。卒論と賞味期限のないスキルの関係については、以下のページをご覧ください。

よいテーマの条件は?

どのようなテーマであれば、「最初からやり直し」になりにくいでしょうか。基本的に、以下の条件を満たすテーマであればよいでしょう。

よい卒論テーマの条件
  • 疑問心を刺激するテーマ
  • 身近な事例があるテーマ
  • 共感を呼ぶテーマ
  • 倫理的なテーマ
  • 情報収集しやすいテーマ
  • 学部学科等の要件に合致したテーマ

1つ1つ理由をみていきましょう。

疑問心を刺激するテーマ

疑問がわいてくるテーマであることです。卒論では、テーマに関して、問いを立てなければなりません。問いとは、「なぜ?」「どうしたら?」などの疑問のことです。できるだけ自然と疑問がわいてくるテーマであれば、圧倒的に卒論が進めやすくなります。したがって、疑問を刺激するような興味のあるテーマがよいでしょう。

なお、以下の記事でも、興味があって疑問がもてるようなテーマの重要性、それから疑問の例を説明しています。

身近な事例があるテーマ

身近な事例があるテーマ、というのは、具体的にイメージできる対象があるということです。小学校のときの友達、近所で起こっている出来事、実習先の施設、イラっとしてしまうような制度、あるいは過去の自分自身など。そうした具体的にイメージできる事例があるほうが、「なぜ?」「どうしたら?」という疑問を持ちやすいです。つまり、卒論で不可欠となる問いを立てやすくなります。

共感を呼ぶテーマ

共感を呼ぶテーマというのは、自分と同じような状況にある人が、自分と同じように悩んだり疑問を持ったり考え込んだりしそうなテーマということです。例えば、「高校の体育とかで、友達とペアになってと言われると、ペアになる相手がいなかったときに困ってしまった」と悩むことがあったとします。この状況で困ってしまう高校生は、他にもきっといるでしょう。この問題について研究するということは、同じ状況にある他の高校生の悩みを解決させるかもしれません。価値のある研究ということになります。

それに対し、研究したところで自分以外の誰の役に立たない「誰得」なテーマは、卒論としては相応しくありません。研究する価値がないからです。

倫理的なテーマ

誰かを心理的、身体的に傷つけてしまう可能性のあるテーマや、犯罪を助長するようなテーマは、絶対にやってはいけません。例え、その結果に関心のある人がたくさんいたとしても、やってはいけません。「情報商材を売るための効果的な方法」など、明らかに誰かを騙すための研究とかもダメだし、自分の欲求を満たすために他者に害をもたらすような研究は、許されないです。

一方、倫理的にまったく問題がないのであれば、下心は強力なモチベーションになりえます。世の中の科学の発展には、下心の影響が大きいと思うのです。その意味では、自分の本心に徹底的に向き合うとよいです。ドロドロドロドロしてていいから、しっかり向き合うといいです。その結果、倫理的に問題はなさそうだなと思えば、卒論テーマにするといいですよ。絶対そう!

情報収集しやすいテーマ

情報がないとキツイです。特に、信頼できる情報がみつからないようなテーマは、卒論として成り立たない可能性が高いです。テーマを考えるときに、国が発表した内容、ニュース、新聞記事、論文、専門書などをザっとみたりして、情報がありそうなことを確認したほうがよいでしょう。これらの情報は、どこの誰がいつ発表したのかが明確であり、信頼できる情報です。それがあるのなら、卒論テーマにできる可能性があります。一方、誰が書いたかわからないけど詳しく書いてそうなネット上の情報や、SNSでインフルエンサーとかが語ってる内容は、どうでしょうか? こうした情報は、卒論では使えません。参考文献に書けないです。そういう情報しか見つからないのであれば、テーマにはしないほうがよいです。

学部学科等の要件に合致したテーマ

所属する学部学科や研究室の要件に合致しているかどうかも重要です。研究室等によっては、どんなテーマでもよいとするところもあります。しかし、本来、卒論は所属する学部学科の卒業認定の方針に関わってくる科目です。内容が学部学科の方針に合わなかった場合に、単位として認められない可能性も十分にあります。そのため、所属する学部学科や研究室の要件に合致しているかをよく確認したうえで、それに合わないものは避けるべきです。

どうしたらテーマって決められるの?

卒論のテーマは、どうやって決めたらよいのでしょうか? 上述した「よい卒論テーマの条件」を満たすためには、以下の手順を繰り返しながら、テーマを探していきます。

①自身の興味関心に注目する

卒論テーマは、興味関心があり、具体的にイメージでき、疑問がわいてくるものを見つける必要があります。したがって、まずは自身の興味関心に目を向けます。

普段からいろんなことに関心を向けている人は見つかりやすいかもしれませんが、そうでない場合は、自身の過去を振り返ってみましょう。

過去に困ったこと、どうしたらよいかわからなかったこと、ああすればよかったかもと思うことなど、自分の悩みをもとにテーマを考えていくとよい卒論になります。

また、自分に正直になることも重要かもしれない。「これができたら、こんなイイコトあるかも・・・」みたいな「下心」ですね。ここについて深めたら、「ももも・・・モテるかも、ぐふふっ・・・」みたいなやつ。他者に迷惑をかけたり、違法になるようなものはダメだけど、そういった問題がないなら、自分の「下心」にしっかり向き合うとよいです。

言葉にするとドロドロするぐらいに語れるような興味関心のあるものが見つかり、それが卒論テーマに結び付けば、よい卒論になることは間違いありません。自分の悩みや下心に恥ずかしがらずに正面から向き合いましょう!

なお、当ブログで示している漫画や卒論漫画(以下)で、タイダというキャラが妄想しまくってます。こうした妄想が現実の問題と結びつくと、素晴らしい研究テーマになると思うのです。ぜひ参考にしてみてください。

②興味関心が「よい卒論テーマの条件」を満たすかどうかをチェックする

興味関心のあるものが見つかったら、上述した「よい卒論テーマの条件」を満たすのかを確認していきます。もし、条件を満たしていないのであれば、見直しをします。見直しの際は、以下の2とおりのやり方が考えられます。

  • とりあげた「興味関心のあるもの」をもっと深めて、自身がそのなかのどういった部分に興味関心があるのかを特定していく
  • 興味関心がある別の問題に目を向ける。その際、うわっつらの興味ではなく、本当に興味関心があるものに目を向ける。そのためには自分自身のドロドロな部分に目を向けましょう。考えるだけで感情的になってしまいそうな問題がよいです。

こうやって、「よい卒論テーマの条件」を満たせるまで、自身の興味関心を探していきます。

おわりに

この記事では、よい卒論テーマを決めるために、満たすべき条件について解説しました。その満たすべき条件は、以下のとおりです。

よい卒論テーマの条件
  • 疑問心を刺激するテーマ
  • 身近な事例があるテーマ
  • 共感を呼ぶテーマ
  • 倫理的なテーマ
  • 情報収集しやすいテーマ
  • 学部学科等の要件に合致したテーマ

これらを満たすことで、卒論そのものがやり直しになるのを防ぐことができます。ぜひ参考にしてみてください。そして、これらの条件を満たすテーマがみつかったのであれば、卒論の次のステップに進んでいきましょう!

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