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【漫画付き】卒論の研究方法には何がある?研究方法を決める3つのポイント

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【漫画】どんな研究方法ならOK?

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記事の要約

  • この記事では、卒業論文(卒論)の研究方法について解説しています。
  • 研究方法を決めるためのポイントは、3つあります。
  • 所属している学部学科、研究室等によって、実施できる研究方法には違いがあります。

はじめに

この記事では、卒業論文(卒論)で立てた問いを検証していくための研究方法について解説していきます。研究方法には何があるでしょうか? 求めている問いを検証するためには、どのようにして方法を選んでいけばよいのでしょうか。研究方法には何があるのかを説明し、適切な研究方法を決めるポイントを紹介します。

卒論の研究方法を決めるってどういうこと?

卒論の研究方法を決める、というのは、どのようなやり方で「問い」に対して回答していくのかということです。もっと言えば、どのようなやり方で、どのような証拠を集めて、問いに回答するのかというステップです。研究方法が決まれば、それを実施、分析、となって卒論執筆に向かっていけるわけです。

なお、卒論のステップの全体像はこちらの記事をご覧ください。

明確な問いが定まると、「こういうデータをとれば、問いに回答できるだろう」という風にパッと思うこともあるかもしれません。そして、確かにそのとおりだったりします。しかし、実際の想定しているようなデータがとれるのかどうか、思っているような資料を集められるのかどうかを考えると、話は変わってきます。そのような意味で、研究の方法を決めることも、卒論においては重要なステップとなります。

研究方法を決め、研究を実施するというのは、問題解決場面では、原因分析を行う段階となります。また、データや資料などを集めて分析することにもつながっていきます。したがって、これらの取り組みは、原因分析や情報整理・分析能力といった、生涯役立つと考えられる賞味期限のないスキルの獲得につながっていきます。卒論と賞味期限のないスキルの関係については、以下のページをご覧ください。

研究方法を決める3つのポイント

実際にどのようなやり方で研究するのかを決めるためには、以下に示すいくつかのポイントがあります。①明らかにしたい問題は何か、②仮説検証をおこなうのか、仮説論証をおこなうのか、③現実的に可能なのか、という点です。1つ1つみていきましょう。

明らかにしたい問題は何か

研究方法を決めるためには、そもそもどのような問題を明らかにしたいのかが明確になっている必要があります。ここでいう「問題」とは、明らかにしたい疑問、すなわち「問い」ということになります。ここまで適切にステップを踏んできているのであれば、適切な問いができていることになります。その問いの答えを「どのような研究方法」でみつけるのかを考えていきます。

もし、研究テーマに関する問いが明確になっていないのであれば、以下の記事をみてみてください。

問いが明確になっている場合、問いの回答をみつけるために、どのような資料やデータが必要なのかを明確にすることができます。例えば、誰を対象とするのか(年齢は? どんな特性がある?など)、何の効果や影響をみたいのか(使用する教材の効果、長期休みなのか短期休みなのかの影響など)などです。

そして、研究は基本的に比較と考えるとわかりやすいです。問いの答えをみつけるために、何を比較したらよいのかを考えます。例えば、「高校生のストレスに休み期間がどう影響するか」という問いがあれば、高校生を対象に、長期休みに対するストレスと短期休みに対するストレスを比較するということが考えられます。この場合、長期休みでストレスが高まっていたら、単純に考えると「休み期間が長いとストレスがかかる可能性がある」みたいな結論になるかもしれません。本来はもっと細かい部分を考える必要がありますが、このように、比較という形をとらないと、結論が出にくくなります。

仮説検証をおこなうのか、仮説論証をおこなうのか

研究方法ってそもそも何があるのでしょうか。実は、研究方法の考え方には、いくつか視点があります。そのなかでも、特に重要というのか、根本的な部分にあたるものとして、仮説にどのようにアプローチするのか、という視点があります。どのような研究においても、仮説にどのようにアプローチするのかを意識して取り組むことは、不可欠といえます。

仮説へのアプローチのしかたとして、仮説検証型と仮説論証型があります。それぞれをみていきましょう。

仮説検証型

仮説検証型では、データを証拠として、仮説が正しいのかどうかを検証します。仮説を立てた時点では、仮説が正しいかどうかはわかりません。それを確認するために、データを集めるので、データを集めた結果、仮説を証明できないこともあります。論文の構成は、目的→方法→結果→考察という形でまとまるため、シンプルです。

また、扱うデータによって、量的(定量的)研究の場合と質的(定性的)研究の場合があります。とはいえ、これら両方を1つの研究で行う場合もあります。両者の違いを簡単に説明すると以下のとおりです。

量的(定量的)研究・・・実験や質問紙調査(アンケート)などによって集団のデータを収集し、集団の傾向を分析する。

質的(定性的)研究・・・面接(インタビュー)や観察などによって少数のデータを収集する。1人1人のデータを詳細に分析する。

ここに注意!

仮説検証型において、仮説が支持されない、すなわち「有意差が出ない」という話はよくあることです。そして、それは立派な結果です。仮説どおりの結果が出ないと論文にできないと勘違いしてはいけません。それによって、データを強引に解釈したり、研究不正に走るのは最悪です。そんな人にならないように、統計で得られた結果に真摯に向き合うことが大切です。以下の記事で詳しく述べています。

仮説論証型

仮説論証型では、文献研究によって仮説を論証していきます。信頼性のある資料を証拠として提示し、仮説が正しいことを主張していきます。基本的に、仮説は正しいものとして主張し、なぜ正しいと言えるのかを資料を証拠として論理的に説明していくわけです。仮説を立てた時点で、証拠となる資料は世の中に存在しているわけです。未知のデータを扱うわけではないので、仮説が間違うという話はおかしいわけですよね。

序論・本論・結論などの構成で卒論を書いていった場合、主張したい内容が的確に伝わるようにうまく論理構成をしていきます。仮説検証型ほどシンプルな構成ではありません。

現実的に可能なのか

上述したように、研究方法にはいろいろあります。いろいろあると迷っちゃいますね。まるで高級レストランのようです。どの研究方法もとってもおいしそうですが、高級なので、頼めるのは、たったの1つだけです。泣く泣く1つを選ぶ感じです。

でも待ってください! そうやって、よだれを垂らしながら思わず手をのばそうとしている研究方法は、現実的に可能なのでしょうか??

実は、所属している学部学科や研究室によって、実施可能な研究方法は変わってきます。研究のために必要な機器があるけど、大学にはおいてない、指導教員の知り合いでも所有している人がいないとなると、その機器を使った研究は限りなく困難です。また、特別な機器はいらないけど、指導教員がやったことのない研究方法は無理な可能性が高いです。指導教員によっては、たいていの研究方法をOKとしてくれる場合もありますが、自分で何とかしろ、という姿勢の可能性もあります。自力で何とかする自信がない人にとっては、地獄かもしれません。

データをとる場合、分野によっては、そもそもデータがとれるとれないの問題もあります。当たり前ですが、数学系で数式やコンピュータを扱うことがほとんどなのに、児童を対象とした心理検査を行うような研究はけっこう難しいです。文学系なのに医療機器を使おうとする研究も難しいわけです。

そして何よりも、倫理的な問題を無視することはできません。人を対象とする研究の場合、対象者に心理的苦痛や身体的危害を与えてしまう可能性のある研究は絶対にできないです。指導の効果を調べるために、あえて効果がないとわかりきっている指導や悪影響となる指導をするわけにはいきません。

なお、データを取る際には、「倫理的配慮」として、研究協力が強制ではないこと、同意しても途中で辞められること、プライバシーを保障するといったことが求められます。

おわりに

この記事では、卒論の研究方法には何があり、どのようにして方法を決めるのかを解説しました。

研究方法を決めるポイント
  • 明らかにしたい問題は何か?
  • 仮説検証をおこなうのか、仮説論証をおこなうのか?
  • 現実的に可能なのか?

これらのポイントをおさえたうえで、指導教員等と相談して、適切な研究方法を決めていきましょう。そして、実際の研究を実施し、必要な資料・データを集めて分析した後は、いよいよ卒論を実際に書いていく段階となります。その内容は、以下の記事を参考にしてください。

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