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【4コマ漫画】専門用語を暗記したいけど、そもそも説明文の意味が理解できません

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大学生の日常をちょっとした漫画にしつつ、ちょいちょい大事なことを伝えられればと思います。ちなみに漫画はコミPo!で作成しました。

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【4コマ漫画】何がわからないかっていうと・・・

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この記事の内容

大学の授業、レポート、卒業論文、資格試験など様々な場面で、身につけたい分野の専門用語というものがでてきます。大学だと、学生さんたちはその専門用語をしっかり理解していかないと専門性を身につけられないわけですよね。

また、資格試験や研究の発表ということになると、その専門用語を理解して覚えておかないといけません。しかし、専門用語について勉強しようにも、その用語の説明文が難しくて、そもそも理解できない。覚えるどころじゃないっていうことがよくあります。

4コマ漫画のように、何がわからないか自分でわからないということもよくありますよね。だから、専門用語を的確に理解するために、どういう状態になったら「専門用語を理解した」といえるのかをわかっておくことが大切です。

この記事では、専門用語を理解することがどうして難しいのか、そもそもどんな状態になったら理解したといえるのか、理解するための学習法をみていきます。

専門用語の理解はどうして難しいか?

大学の授業では、たくさんの専門用語が出てきます。レポート課題や卒業論文などに取り組む場合にも、多くの専門用語を理解してつかっていくことになります。

資格試験ということであれば、専門用語を理解して、その意味と用語をちゃんと結び付けられるようになっていないといけません。専門用語の説明文を一字一句覚えても、意味がないわけですよね。意味を理解しないと。

研究発表をする場合もそうです。その場で説明し、質問されたら答えられるように、専門用語の意味を理解して覚えておく必要があります。

しかし、専門用語の説明文がやたらと難しく、覚えるどころかそもそも理解できない、ということがあります。なぜ専門用語は難しいのでしょうか?

専門用語の説明のしかたが難しい

専門用語が難しい理由の1つとして、その説明自体が難しいというのがあります。専門用語の定義についての説明文が難しかったり、専門用語の説明のなかにさらに専門用語がでてきたり、説明のなかに横文字が多かったり、などすると理解がとたんに難しくなります。

なぜわざわざ難しい説明をされてしまうのかというと、専門用語について説明しようとする専門家としては、とにかく曖昧さをなくして正確に伝えたいからなんですね。

そうするとどうしても難しくなってしまう。英語圏で考え出された用語だったりすると、その用語の説明に使用される英単語にピッタリ一致する日本語がなかったりして、英単語をそのままカタカナにして説明文に入れたりすることもあります。

けっしてイジワルしているわけではないんです。

ちなみに、ズンドコベロンチョって知っているでしょうか? 「世にも奇妙な物語」で出てきた言葉なのですが、博識なエリートサラリーマンの主人公が、世の中の流行の中心になっているズンドコベロンチョを知らなくて大変困ってしまうわけですね。 ズンドコベロンチョは実際には存在しない言葉です。ただ、物語では、知らないと軽蔑されてしまうぐらい恥ずかしい言葉という設定です。主人公はズンドコベロンチョを知らないけれども、聞くに聞けない状態にあるわけです。この物語のなかで、主人公がズンドコベロンチョをウェブで調べるわけですが、その説明が以下のとおりです。

ズンドコベロンチョとは、シナジーによる熱伝導が作用したオポチュニティーとも言える。すべてのフレームワークに適応可能なディストリビューションとナレッジマネジメントを最適なソリューションとしてデリバティブし、そのエビデンスをβ崩壊させエスティメート[注 5]と認識されるとする。ズンドコベロンチョ以外のズンドコベロンチョについては後述する節ズンドコベロンチョを参照のこと

Wikipedia「ズンドコベロンチョ」より引用

さっぱりわかりません。でも、学生さんにとって、専門用語ってこんな感じのところがありますよね。一方で、専門用語の説明のしかたについては、平易な説明を見つけられれば解決できるかなと思います。

その専門用語の必要性がわからない

専門用語の説明のしかたの問題だけではありません。その専門用語が出てきた背景を知らないと、その用語の必要性自体がわからないということがあります。

例として「寡婦(かふ)」という言葉についてみてみましょう(といっても私自身よくわかっていない部分のある用語です)。

「寡婦」は、「母子及び父子並びに寡婦福祉法」第6条第4項に、「この法律において『寡婦』とは、配偶者のない女子であつて、かつて配偶者のない女子として民法(明治29年法律第89号)第877条の規定により児童を扶養していたことのあるものをいう」ということだそうです。

なお、「寡婦」については、所得税法でも定義されており、そちらとはやや意味が異なります。この記事では、「母子及び父子並びに寡婦福祉法」で説明します。

ひとり親という話に関連する用語ということになりますが、「寡婦」という言葉をよく知らない人がこの定義をみて、「なるほど、すっきり!」と思えるでしょうか。私はイマイチよくわからなかったです。1つ1つの文章は何となくわかります。

  • 「配偶者のない女子」・・・様々な事情により夫がいないということだろう。
  • 「かつて配偶者のない女子として・・・」・・・わかるようなわからないようなですが、まあいいでしょう。
  • 「児童を扶養していたことのあるもの」・・・以前、児童を扶養していたということですね(この法律の「児童」は20歳未満のことです。これは法律によって定義が異なります)。

ではこれらの文章の意味が何となくわかるとして、先ほどの「寡婦」の定義をすっきり理解できるでしょうか。私だけなのかもしれませんけど、よくわからなかったです。

わからない理由ははっきりしていて、なぜそのような用語が必要なのか、ということがわからないんです。この言葉の必要性については「知るぽると」さんの「母子・寡婦福祉」の説明を読んですっきりしました。

詳しくはそちらをみていただきたいのですが、ひとり親家庭の母は、夫がいない状態で子どもを扶養しているので支援が必要になりますよね。それは誰でもわかることです。

では、子どもが成人などして扶養から外れると、ひとり親家庭ではなくなりますが、支援は必要なくなるのでしょうか?

そういうわけではないです。制度上、子どもが成人したからといって、家庭の経済状況などが改善されるわけではないですから、継続して支援が必要です。だから、かつて児童を扶養していた母子家庭の母(現在は扶養していない)を「寡婦」と定義することで、支援の対象としているわけです。

このように、なぜその用語が必要なのかがわかれば、一気に理解が進むわけです。

ちなみにここで「寡婦」という言葉をとりあげたのは、ウェブで「寡婦とは」として検索するといろんな説明が出てきて、何となく整理してみたくなったんです。ウィキペディアの「寡婦」の説明だと、「寡婦(かふ)とは、夫と死別又は離別し、再婚していない女性、夫のない独身の女性を意味する。(略)」とされているんです。

これって、「寡婦」よりももっと広い意味を指しているように思うんですよね。より正確には、「母子及び父子並びに寡婦福祉法」第6条第1項にある「配偶者のない女子」ということのような気がする。「母子及び父子並びに寡婦福祉法」だと、寡婦は「配偶者のない女子」に含まれるけれども、イコールではないと思うんですよね。「かつて児童を扶養していた」というのがあってこそ、寡婦だと思うんですが・・・。この辺は福祉分野の専門の人に教えてもらいたいですね。ようするに、普通に検索すると、ウィキペディアと同じような説明文がたくさん出てくるけど、「母子及び父子並びに寡婦福祉法」の説明とちょっと合わない気がします。専門外なので、私が勘違いしてるのかもしれませんけど。

脱線してしまったんですが、専門用語を理解するためには、その用語の必要性、つまりどのような背景があって生まれた言葉なのかを理解することが大切です。

どんな状態になったら専門用語を理解したといえるのか?

ここまで述べたように、専門用語の説明を理解するのはやたらと難しいです。資格試験の勉強をしたとしても、使用しているテキストによって、異なる書き方をされているんですね。意味は同じなんでしょうけど、大学の先生とかがそれぞれ好き勝手に書いているものだから、それぞれの説明の共通点がパッとわからないんですよね。

資格試験だからといって、テキストの説明文を一字一句覚えるのではなく、ちゃんと内容を理解して何を言おうとしているのか(意味)を覚える必要があります。

では、どんな状態になったら、専門用語を理解したといえるでしょうか。すでに説明した部分も含まれていますが、以下の条件を満たしたら、理解したといえるでしょう。

  • その専門用語の定義を知る
  • その専門用語がなぜ必要なのか、どのような背景で生まれたのかを知る
  • その専門用語がどのような場面でつかわれるのかを知る
  • その専門用語に関連する用語を知る(似た用語との違いや、反意語を知るなど)

これら4つをおさえると、その用語を理解したといえるでしょう。「マジで? そこまでやるの?」って思いますよね。それはわかるんですが、専門用語を理解しないまま、無理やり覚えようとしても、いつまで経っても頭には残らないです。逆に、上記の4つをおさえると、覚えようとしなくても頭に残ります。ちゃんと使える知識として覚えようと思ったら、これら4つをおさえることが大切です。

あの手この手の専門用語学習法

上記の4つを知るための専門用語学習法を考えてみましょう。

その専門用語の定義を知る

ウェブで検索すれば良いんじゃねって思われるかもしれません。しかし、上述した「寡婦」の説明でもあるように、法律文で言っていることと異なるんじゃないかと思えるような説明が検索上位にあがってきたりします。もしかしたら、同じ意味なのかもしれませんが、私にはそうは思えなかったです。

どう考えたって、法律文が正解ですからね。専門用語の定義を知る場合には、単純にウェブ検索するよりも、法律文のような正確な情報を確認することが大切です。

では、正確な情報はどこにあるでしょうか。以下の3つのやり方のいずれかにしておけば大丈夫でしょう。

  • ①条文などに記載されている用語であれば、その条文を確認する
  • ②過去の研究者が定義した言葉であれば、一番最初に定義された論文を確認する(言葉の定義を整理している最近の論文があれば、それを確認すると良い)
  • ③専門家が書いた本を複数確認する(そうすると①の条文や②の研究者の定義が述べられていることも多いので、①や②を確認すると良い)

ふだんウェブ検索で済ませている人にとっては面倒くさいかもしれないですね。しかし、レポートや卒業論文、研究発表に取り組む人にとっては、この3つのやり方のどれかで確認した方が良いです。なぜなら、ウェブ検索によってみつけた情報は信憑性の面であやしいことがあるので、参考文献として入れにくいんです。上記の①~③であれば、堂々と参考文献にできます。

その専門用語がなぜ必要なのか、どのような背景で生まれたのかを知る

上記の「寡婦」の説明でも示したように、なぜその用語が必要なのかがわかれば、専門用語の理解が一気に進みます。だから、その用語がなぜ必要なのかを知ることは大切です。

「なぜ必要なのかを知る」ということは「どのような背景で生まれたのかを知る」のとほとんど同じことです。用語によっては、現代ではたいした意味を持ってなくても、その用語が生まれたときには画期的だった場合もあります。

では、「専門用語がなぜ必要なのか、どのような背景で生まれたのかを知る」にはどうしたら良いでしょうか。上記の「その専門用語の定義を知る」にある「②過去の研究者が定義した言葉であれば、一番最初に定義された論文を確認する」というのをやれば、その言葉がなぜ生まれたのかを把握できます。

そのほかのやり方としては、ひたすらウェブ検索や専門書を読むという感じでしょうか。過去の研究者が定義したときの論文をみるのが確実かなと思います。

その専門用語がどのような場面でつかわれるのかを知る、その専門用語に関連する用語を知る

この2つはやり方が似たような感じなのでまとめてしまいます。その専門用語がつかわれる場面や関連する用語は、論文などいろいろ検索したら出てくるとは思います。でも、どこまで調べたら良いかわからなくなってしまいますので、キリがないです。ウェブ上のツールに頼るのが一番です。

  • cotoha.com・・・キーワードに関するニュースやトピックなどが出てくるので、専門用語がつかわれる場面がわかります。
  • OMUSUBI・・・関連するキーワードを図で示してくれるツールになっています。
  • weblio・・・類語や対義語・反対語を示してくれるツールです。

ツールをつかって出てきたキーワードを必要に応じてさらに調べてみると良いです。

資格試験などにおける誤った勉強法

資格試験の勉強などにおいて、専門用語を覚えないといけないことがけっこうありますね。やってはいけない誤った勉強法について確認しておきます。

それは何かというと、専門用語の意味を理解しようとして、説明文をそのまま覚えようとすることです。大事なのは、その用語が意味する内容であって、説明文のとおりに覚えることではないです。説明文というのは、テキストごとに若干、いやけっこう違っていたりしますのでね。

もちろん、法律などの条文であれば、一字一句覚える必要があります。だけどそれ以外は、丸暗記する必要はないです。本記事で示したように、用語の意味をしっかりと理解することが大切です。

ちなみに、説明文まで覚えようとして失敗したエピソード(【4コマ漫画】やっちまった! 暗記ペンを使った学習で失敗した話)もありますので、参考にしてください。

まとめ

この記事では、専門用語がなぜ理解しにくいのか、どうなったら理解したといえるのか、理解するための学習の仕方について説明しました。専門用語をちゃんと理解するなら、次の4つを把握することが大切です。

  • その専門用語の定義を知る
  • その専門用語がなぜ必要なのか、どのような背景で生まれたのかを知る
  • その専門用語がどのような場面でつかわれるのかを知る
  • その専門用語に関連する用語を知る(似た用語との違いや、反意語を知るなど)

専門用語を正確に理解し、本物の力を身につけた専門家になりましょう。

勉強方法
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