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【漫画付き】卒論テーマのリサーチってどうするの?とりかかる前におさえておきたい8つの注意点

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記事の要約

  • この記事では、卒業論文(卒論)のテーマに対するリサーチについて解説しています。
  • 適切な問いにつなげられるようにリサーチをするためには、8つの注意点をおさえることが大切です。
  • 体系的なリサーチができるように、概略的な知識を得てから文献検索を行います。

はじめに

卒業論文(卒論)は、世の中の多くの人に影響を与える何らかの物事に対し、問題提起をして、研究によって問題解決を図り、その過程を報告書としてまとめるものです。卒論に真剣に取り組むことで、専門分野について深めることができるだけでなく、生涯役立つスキルの獲得につながります。

この記事では、卒論テーマから問いを立てるために必要となるリサーチについて解説していきます。どのようにリサーチしていくことで、卒論をうまく進めていくことができるでしょうか? リサーチの際のポイントを説明し、適切なリサーチができているかかを確認するためのチェックリストを紹介します。

卒論テーマのリサーチって何?どうするもの?

卒論テーマのリサーチは、問いを立てるために必要な情報を集めるステップです。卒論は、問いがなければ始まりません。そうなると、的確な問いを立てるために、リサーチが不可欠となります。

なお、卒論のステップの全体像はこちらの記事をご覧ください。

リサーチとは、要するにテーマに関する情報収集となりますが、闇雲に情報を集めてよいわけではありません。参考にしてよい情報には、条件がありますし、不足してはいけない情報というのもあります。また、個々の情報をつなげてストーリーとなるように、情報を集めていかないと効率が悪いです。

卒論テーマに関してリサーチをするということは、情報収集をするだけではなく、集めた情報を分析し、さらにどんな情報が必要なのかを考えながら取り組んでいくことになります。こうした取り組みは、情報収集能力や、批判的思考力、探求心など、生涯役立つと考えられる賞味期限のないスキルの獲得につながっていきます。卒論と賞味期限のないスキルの関係については、以下のページをご覧ください。

卒論テーマのリサーチにおける注意点は?

卒論テーマのリサーチは、どこまでやればよいのでしょうか。基本的に、以下の条件を満たすことができれば、リサーチできたと考えてよいでしょう。

卒論テーマのリサーチの条件
  • テーマに関する信頼できる情報を体系的に収集できている
  • 情報源間の関連性を理解し、全体像を把握できている
  • 情報に偏りがなく、多角的な視点を得られている
  • 最新の情報を含んでいる
  • すべての情報の出典が明確で、信頼できる情報源から得られている
  • 情報の書誌情報を記録し、いつでも参照できるようにしている
  • 孫引きではなく、オリジナルの情報を活用している
  • 自身の関心と問題意識が反映されている

1つ1つ理由をみていきましょう。

テーマに関する信頼できる情報を体系的に収集できている

信頼できる情報を体系的に収集することは極めて重要です。体系的な情報収集により、テーマに関する包括的な理解をすることができるからです。一部の情報だけでは、テーマに関して偏ったものの見方になってしまったり、すでに誰かが研究している内容を卒論でやろうとしてしまって、卒論が成り立たなくなってしまう恐れもあります。また、体系的な情報収集により、関連するキーワードを幅広く把握することができます。キーワードが明確になると、自分の求めている情報を集めやすくなります。さらに、体系的な情報収集により、先行研究の把握や研究の位置づけが明確になります。これは、自身の研究の独自性や意義を示す上で重要です。

具体例として、「若者の就職活動におけるSNSの影響」というテーマで卒論を書く場合を考えてみましょう。体系的な情報収集を行うことで、就職活動の変遷、SNSの特性、若者の利用実態、企業の採用戦略の変化など、多角的な視点から情報を収集できます。これにより、テーマに関する深い洞察が得られ、より説得力のある論文を作成することができます。

情報源間の関連性を理解し、全体像を把握できている

リサーチをする場合、非常に多くの情報を集めていきます。しかし、闇雲に情報を集めてしまうと、それらにつながりがなくなり、何を目的とした研究なのかを明確にする際に苦労します。というか、まとまりません。情報を集める際は、情報源同士が関連し、全体としてつながりができる、ストーリー性ができるように集めていくことが重要です。

例えば、上述した、「若者の就職活動におけるSNSの影響」というテーマについてリサーチする場合を考えましょう。「就職活動におけるSNSの利用実態」について調べていたとして、「そもそもSNSが普及する前は、どのようにして就職活動を行っていたのだろう?」という疑問をもち、それを調べるために、「就職活動の変遷」を調べる、という感じです。このように考えることで、「就職活動におけるSNSの利用実態」と「就職活動の変遷」がつながっていき、集めていた情報についてストーリー性ができ、卒論の目的などを設定しやすくなります。

このように、問題意識を持ちながらリサーチをすることについては、以下の記事もご覧ください。

情報に偏りがなく、多角的な視点を得られている

リサーチの際は、情報に偏りがなく、多角的な視点をもつことが重要です。上述したように、「信頼できる情報を体系的に収集する」ということに近い部分でもありますが、ある物事に対して、肯定的な意見や否定的な意見が存在する場合もあります。その一方しか見ずに卒論を進めてしまうと、他方の意見が現れたとたんに、論が崩れてしまいます。

例えば、「若者の就職活動におけるSNSの影響」というテーマで考えると、就職活動においてSNSが有効な手段であるとする情報があるとします。その情報しか確認せず、「SNSが有効」という前提で、SNSの効果について資料を集めたりデータをとっていたりすると、実はSNSの使用に対する否定的な意見もかなりあったりして、卒論における主張が完全に崩れる場合があります。

いろいろな視点があり、それらの情報を偏りなく集めていくことが重要です。

最新の情報を含んでいる

最新の研究動向や知見を把握することで、自身の研究の位置づけを明確にできます。これにより、研究の新規性や意義を適切に主張することが可能になります。また、最新情報を収集することで、既存の研究の限界や課題を理解し、自身の研究でそれらを克服する方向性を見出すことができます。卒論で行う研究は、オリジナリティがあるかどうかが問われます(ふつうは)。すでに研究されていて明かになっている問題について、卒論で改めてやったとしても、単位が出ない可能性があります。すでに研究されているかどうかを確認するためには、最新の情報、特に最新の研究論文を調べるしかありません。また、最新の研究において、「今後の課題」として示された部分をみることで、卒論のヒントになることもあります。

なお、卒論では様々な情報に基づいて論じていきます。論じていくときに情報が古かったら、何の意味もありません。例えば、「若者の就職活動におけるSNSの影響」というテーマで考えた場合、「若者は就職活動にフェイスブックをよく使っている」なんてデータをうのみにしていたら、それがすでに古い場合もあります。というか、たぶん古いですよね。最新の情報をみると、別のSNSのほうがよく使われているのではないかと思います。要するに、古い情報を最新の情報のように使ってしまうと、間違った方向に話を進めてしまうことになります。

すべての情報の出典が明確で、信頼できる情報源から得られている

卒論で参考にしてよい情報は、どこの誰がいつ発表したものであるかが明確で、信頼できる情報であることです。そもそも誰が発表したものなのかがわからない、いつ発表されたものなのかがわからない、ということであれば、その情報は使ってはいけません。出典が不明確な情報に基づいて論じた内容は、どんなにいいことを語ってたとしても、卒論では削除しなければなりません。

また、信頼できる情報源からのものである必要があります。要するに、ちゃんとした肩書を持つ人がちゃんとした出版物をとおして説明した内容である必要があります。〇〇研究家とか自称専門家みたいなものの情報は使えません。インフルエンサーの発信内容も使えません。有名人の言葉も使えません。〇〇大学の教授とか、国立〇〇センター研究員とか、博士(〇〇学)の人など、ちゃんとした肩書を持つ人でないとダメです。ただし、そういった肩書のある人がブログで書いたことなども使えません。何らかの学会誌や、専門書などをとおして発表した内容である必要があります。

情報の書誌情報を記録し、いつでも参照できるようにしている

書誌情報というのは、例えば、著者名、出版年、タイトル(書名や論文名)、出版社名、雑誌名(論文の場合)、巻号、ページ数、URLと閲覧日(オンライン資料の場合)などの情報のことです。資料の種類によって、記録しておくべき内容がやや異なります。

こうした情報をいつでも参照できるように記録しておくことは、面倒ではあるものの、後で致命的な問題が生じるのを防ぎます。というのも、卒論に使える内容だと思って、それをもとに論を展開していったけれども、情報源を記録しておらず、後で見つけられなくなるというケースがあります。この場合、その情報源をもとにして書いた内容は、すべて削除です。どんなにいいことを書いていても削除です。代わりの情報がみつかるのであればよいのですが、なかなか都合のよいものはみつかりません。

また、情報というのは、あとで再度確認したくなることが多々あります。そのときにいつでも参照できるようにしていれば、容易に情報源にアクセスできます。

そして、情報源というのは、最終的に、参考文献リストに記載していくものです。それをしないと、剽窃などの不正行為になってしまうからです。面倒なようでも、結局はその情報源の書誌情報をすべて書かなければならないため、最初から書誌情報を記録しておいたほうが効率的です。

なお、文献リストに関する内容は以下の記事もご確認ください。

孫引きではなく、オリジナルの情報を活用している

孫引きというのは、人が引用している文献やデータを、さらに自分が引用したり参照したりすることです。例えば、田中という著者が2020年の論文で、「山田(2015)は、犬はウワンウワンとなくのだと述べた」と書いていたとします。それを自分が引用する場合に、「田中(2020)によると、犬はウワンウワンとなくのである」と書いてしまう感じです。「犬はウワンウワンとなく」という話は、山田(2015)が述べたことなので、田中ではなく、山田をとりあげなければなりません。主張したのは、そもそも誰なのかを明確にする必要があります。オリジナルをあたりましょう。

自身の関心と問題意識が反映されている

リサーチというのは、気分がのってくると、とめどなくリサーチをしてしまいます。そもそもの目的から、脱線しているのに気づかずに、どんどん調べようとするのです。その意欲自体はとてもよいことです。ただし、卒論自体も期限があるものです。自分自身の当初の目的を常に意識し、今調べている内容が、脱線してないかどうかを確認しながら、効率よくリサーチに取り組みましょう。

情報収集の段階で「何を知ろうとしているのか」という目的を明確にし、情報収集によって、目的が達成できているのかを確認することが大切です。

どうしたらリサーチを進められるの?

卒論テーマのリサーチは、どのように進めるのでしょうか? 上述した「卒論テーマのリサーチの条件」を満たすためには、以下のようにリサーチしていきます。

①テーマについて概略的な知識を得る

最初は、テーマについて概略的な知識を得ます。テーマについて自身がわかっていること以外にも、把握しておくべき事柄があるものだと考えましょう。その全体像をおさえておくことが大切です。

全体像をおさえるためには、テーマに関する入門書や専門書を読むのが一番よいです。テーマに関してざっと把握するていどに、インターネット上の情報を調べるという方法もありますが、情報の信憑性という点で問題があるのと、インターネットで得た情報は、参考文献には使えない可能性が高いです。したがって、インターネットで簡単に調べたうえで、やはり入門書や専門書を活用するべきでしょう。調べる場所としては、大学の図書館などを活用します。なお、できるだけ出版年が新しいものを活用します。

一方で、テーマに関して都合よく入門書や専門書があるとは限りません。例えば、「大学生の就職活動におけるSNS活用」というテーマについて本を探すことを考えます。「大学生 就職活動 SNS」などのキーワードで図書館で調べても、たぶんそのような本はみつかりません。そもそも、一般的にそのようなキーワードの本が存在していないかもしれません。その場合は、自身のテーマから脱線しないていどに、キーワードを変更します。例えば、「大学生 就職活動」などのキーワードです。

②文献検索

テーマに関する先行研究を調べます。CiNiiやGoogle Scholarなど、論文を検索するサイトを利用し、テーマに関して先行研究を網羅的に調べていきます。これも、最新の情報(できるだけ5年以内ぐらい)のものをみていきます。

ここでは、詳しくは述べませんが、効率よく検索するためのテクニックがあります。例えば、Google Scholarでは以下のような検索がおこなえます。

  • AND検索・・・入力したキーワードのすべてが含まれる文献を検索する
  • OR検索・・・入力したキーワードのうち、いずれか1つでも含まれる文献を検索する
  • NOT検索・・・入力したキーワードが含まれない文献を検索する
  • 期間指定・・・指定した時期に発行された文献のみを検索する
  • 被引用数・・・みつけた文献を引用している、より最新の文献を検索する
  • 関連記事・・・みつけた文献に関連する他の文献を検索する

こういったテクニックを活用することで、探したい文献をピンポイントでみつけられる可能性があります。

③「卒論テーマのリサーチの条件」を活用しながら読む

専門書や論文を読むときに、読んで得た情報をうまくつなげられなかったり、書誌情報をおさえていないために、後で苦労する、あるいはせっかく得た情報が使いものにならないということが起こりえます。

それを防ぐため、リサーチに慣れていないうちは、上述した「卒論テーマのリサーチの条件」を活用しましょう。みつけてきた専門書や論文を読むときに、「卒論テーマのリサーチの条件」を確認し、どのような情報をおさえておいたらよいのかを明確にしておきます。「情報源間の関連性を理解し、全体像を把握できている」をよく確認しておくことで、リサーチした情報にストーリー性をもたせることができ、卒論の問いや目的を明確にしやすくなります。面倒なようであっても、リサーチに慣れていないうちは、「卒論テーマのリサーチの条件」を活用したほうが、卒論全体を効率よく進められるようになります。また、そうした癖がつけば、社会に出てからリサーチが求められる場面に出会っても、短時間で的確なリサーチを行えるようになります。

なお、当ブログで示している卒論漫画(以下)では、リサーチの方法についても少しずつ紹介しています。

おわりに

この記事では、ここまでやれば大丈夫だろうといえるリサーチの条件について解説しました。その満たすべき条件は、以下のとおりです。

卒論テーマのリサーチの条件
  • テーマに関する信頼できる情報を体系的に収集できている
  • 情報源間の関連性を理解し、全体像を把握できている
  • 情報に偏りがなく、多角的な視点を得られている
  • 最新の情報を含んでいる
  • すべての情報の出典が明確で、信頼できる情報源から得られている
  • 情報の書誌情報を記録し、いつでも参照できるようにしている
  • 孫引きではなく、オリジナルの情報を活用している
  • 自身の関心と問題意識が反映されている

これらを満たすことで、あるていどリサーチできたということができ、卒論をスムーズに進めていくことができるでしょう。そして、これらの条件を満たせるようにリサーチができたのであれば、卒論の次のステップに進んでいきましょう!

卒論のための漫画を作っています!

このブログではちょいちょい自作漫画をお示ししています。
そのほかにも、以下の卒論漫画を作成しており、多数の漫画配信サイトで販売しています。
詳しくは以下で紹介しています。

この漫画は卒論を学ぶことを意図した学習漫画です。
学習漫画は単なる文字+イラストではありません。感情を交えて表現するので、相手に的確に物事を伝える強力な表現方法です。
学習漫画を作ることに興味がある人はぜひ以下の記事をご覧ください。

なお、このブログでは、コミPo!使って漫画を作成しています。頭の中にある妄想を漫画で表現したいと思ったら、手っ取り早く表現することを可能にするツールです。

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