大学生の日常をちょっとした漫画にしつつ、ちょいちょい大事なことを伝えられればと思います。ちなみに漫画はコミPo!で作成しました。
【漫画】図表って文字数としてカウントされるの?
卒論生のモチバとジュリが卒論の字数で悩んでいます。
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はじめに
卒業論文(卒論)の文字数をどうやって満たすかって悩む学生さんは多いですよね。
悩み過ぎた学生さんからは「図表って何文字になりますか」「どのくらい使っていいですか」という質問が毎年のようにきます。
ここでは、文字数を設ける意味、図表に対する考え方を説明するとともに、図表に頼らない文字数の増やし方を説明します。卒論に限らずレポートなどでも普通に使えるやり方だし、将来、仕事で何らかの資料を作ったりするときにも役立ちます。ポイントは以下のとおりです。
- 用語などをあまりわかっていない後輩やまったく知識がない高校生などを想定して、その人たちが理解できるように詳しく説明する。
- 疑問を持ちながら批判的に書き、その疑問について調べたことを追加していく。
なお、卒論の進め方については、以下の記事をご覧ください。
卒業論文(卒論)で字数やページ数の基準を設ける意味
卒業論文(卒論)の合格の基準の1つとして、字数とかページ数を指定することがあります。例えば、20000字以上とか20ページ以上とか。ネットで調べると50000字とか50ページとかもあったりするみたいですね。
ただ、本来、論文は内容が大事なので、字数やページ数はそれほどこだわるものではありません。きっと世の中の多くの大学教員がそう思っているのではないかと想像します。
しかし、字数やページ数の基準などを設けておかないと、卒論の重みが学生さんに伝わらないし、ただのレポートと思われてしまっても困るし、学生さんにとってのわかりやすい基準がそれぐらいしかないし・・・っていう感じでこれらの基準が設定されているのかなと、私は勝手に思っています。
結局のところ、字数にしろ、ページ数にしろ、基準が設けられているのであれば、少なくともそれを満たさないと卒業はできないということです。
ちなみに字数とかページ数以前に、そもそも卒論では、何を書いていけばよいのかを知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
図表に頼らず、本質的な文章量を確保する
卒論指導をしていて、学生さんから必ず聞かれることの1つに、図表は文字数にカウントされるのか、どのようにカウントされるのか、ということが挙げられます。
図表を文字数としてカウントするかどうかは、大学内あるいは学部学科内でルールを設けていることもありますが、指導教員によって違う場合もあるため、担当の先生にきちんと確認しましょう。
つまり、同じ学科内であっても、教員によって、図表の大きさ等で文字数のカウントのしかたがある場合もあれば、そもそも図表を文字数に入れない場合もあるということです。
ただし、私は、図表を文字数としてカウントするかどうかは、卒論ではあまり考える必要はないのではと思っています。
仮に、卒論の文字数やページ数に上限があって、それを超えてはならないといった場合には、図表をその範囲内に収めるために、図表の文字数カウントを気にする必要があると思います。
しかし、20000字以上などのように下限はあっても上限がないのであれば、本来それほど気にするような問題ではないと考えます。
それどころか、字数稼ぎのために不必要な図表を入れようとする学生さんが現れることを考えると、図表を文字数にカウントしなくても良いのではないかと思ってしまいます。
ネットで調べると、レポートの文字数を増やすために、白文字をこっそり入れたり、語尾を意味もなく長くしたりとか、トンデモナイやり方を考える人もいますね。以下の記事に紹介していますが、正当なやり方で文字数を増やしましょう。
本来、図表は何のために用いるのか。
それは、図表でなければ説明しにくいものや、図表のほうが効率良く情報を伝えられる場合があるから用いられるわけです。
当たり前ですが、字数稼ぎに図表があるわけではありません。
卒論において、不必要な図表を無理矢理くっつけても、指導教員から、その部分の削除を求められることもあると考えましょう。
つまり何が言いたいかというと、図表に頼らず、字数を満たせるようになったほうが良いだろうということです。
さらに言えば、伝えたいことをそのままに、文章の分量を必要に応じて増やしたり減らしたりと、コントロールするスキルを身につけられるとなお良いのではないかと思うわけです。
というわけで、以下では、卒論で字数を増やす方法をお伝えします。
卒業論文(卒論)の文字数を満たすための効率的な方法
ここでは、内容、つまり言いたいことを変えずに文字数を増減させる方法について、例をつけて説明します。
増やすというのは、具体的に説明したり具体例を入れてわかりやすくすることで、減らすというのは、最も伝えたい部分だけを残す(要約する)ということです。
これは就職した後も役立つスキルのような気がするので、ぜひとも身につけたほうがいいです。
字数を増やすといっても、とにかくいろんな内容を入れて、話の範囲を広げたりすることではありません。何を伝えたいのかを明確にすることが大切です。そうしないと、やたらといろんな話が入ってきて、結局、何が言いたいのかがわからなくなってしまうからです。
卒論においてどのような内容を書いていけばよいのかは以下の記事で説明しています。
それでは例を挙げて説明します。ここでは、令和元年(2019)人口動態統計の概況(厚生労働省)における出生数について考えてみましょう。
出生数についての説明のしかたとして、要点だけを説明した場合と詳細に説明した場合を示してみます。
2019年の出生数について言いたいことはこれだけだとします。この分野に詳しい人であれば、この一文を読んだだけで十分伝わります。約70字程度の文章です。
その分野の専門家だけが読むような雑誌に掲載するのであれば、これで良いわけですが、卒論ではどうでしょうか。卒論というのは、専門家だけが読むのではなく、用語などをあまりわかっていない後輩やまったく知識がない高校生などを想定して、その人たちが理解できるように詳しく説明することが大切です。
そうすると、上記の説明では、出生数、合計特殊出生率といった言葉の意味や、厚生労働省の調査の目的なども説明した方が良いかもしれません。
どうでしょう? 読んでてかえってわかりにくくなっているかもしれませんが、詳しく説明してみたら、さっきの約70字が364字になりました。5倍以上です。
言いたいことを変えずに、詳しく説明することで分量が5倍になりました。ネットで調べると、「卒論で20000字書かないといけないのに10000字以上書けません」みたいな話が出てきたりしますが、上記のようなやり方で全部の文章を増やしていったら50000字になるじゃないですか。まあ、そこまでうまくいかないにしても、20000字ぐらいは平気なんじゃないでしょうか。
さらに、この合計特殊出生率について、疑問を持ちながら批判的に書くようにしていくと、さらに増やすことができます。例えば以下のように。
このような疑問をもって、その疑問の答えらしきものを調べて、くっつけていくと・・・
・・・という感じで増やしていけるので、もう卒論の文字数なんて無限∞の彼方ですよ!
でも、言いたいことは、先ほどの要点だけを説明した部分のみです。文字数というのは、こんな感じで増やしたり、減らしたり(要約)できます。
- 用語などをあまりわかっていない後輩やまったく知識がない高校生などを想定して、その人たちが理解できるように詳しく説明する。
- 疑問を持ちながら批判的に書き、その疑問について調べたことを追加していく。
無駄な図表や文章を増やすのではなく「詳しく説明する」「疑問を持つ」というので良いわけです。それで十分字数を達成できると思います。
おわりに
卒論の字数をどうやって埋めるかについて考えてみました。けっして、図表で文字数を稼ごうとするのではなく、伝えたいことを専門家ではない人にも伝わるように、詳細な説明を加えて具体的に書くとよいということです。繰り返しになりますが、文字数を増やす方法は以下の通りです。
- 用語などをあまりわかっていない後輩やまったく知識がない高校生などを想定して、その人たちが理解できるように詳しく説明する。
- 疑問を持ちながら批判的に書き、その疑問について調べたことを追加していく。
逆に言えば、わかりやすくするための余計な説明を省いて、伝えたいことのみを書くと要約になるわけです。このようにして、同じ内容であっても、文字数を増やしたり減らしたりすることができます。
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